たぶん、もうすぐ 3 ページ16
それから、3人は色々な話をした。
ホグワーツの授業の話、先生の話、クィディッチの話……
まるで昔からの友のように、盛り上がった会話はなかなか途切れなかった。
まぁ、無口なAとセブルスの事なので、喋っているのはほぼリリーだったが……
｢さあさ、あと少しで着くわよ｣
何処のコンパートメントからか、そんな声が聞こえてくるまでは喋りっぱなしだった。リリーが。
そして、ホグワーツの生徒達を乗せた汽車は、徐々に速度を落としていく。
｢到着したんだわ｣
リリーが興奮したように言った。
｢ちょっと待って…｣
Aは立ち上がって、コンパートメントのドアからひょっこり顔を出した。
隣のコンパートメントからは、Aと同じくひょっこりと顔が出ている。
恐らく、先程の喧嘩を面白がって仲裁しなかったあの少年だろう。
スラリと覗かせたその顔には黒く滑らかな髪の毛がかかっていて、今更だがなかなかのハンサムである。
｢……お先にどうぞ｣
Aはリリーとセブルスに聞こえないよう小声で言った。
あの二人と彼らが鉢合わせないように、Aなりに気を使ったのである。
｢……どーも｣
少年は何故だか笑いそうになりながらコンパートメントを出た。
｢来いよ、ジェームズ｣
ジェームズと呼ばれて出てきたのは、もちろんあの眼鏡君だ。
｢お気遣いありがとうね。
それじゃ、またホグワーツで！行こうシリウス！｣
｢でかい声出すな｣
2人が人混みに紛れて見えなくなったのを見計らい、Aはリリーとセブルスを手招きした。
✽
人混みに押し潰されそうになりながらも、3人は何とか集合することができた。
そして、見知らぬ土地に足を踏み入れた新入生たちは誘導されながらも自分の足で進んでいく。
真っ暗闇で灯りの少ない夜道を必死で歩き、新入生たちはついに湖の前に辿り着くことができた。
そして、何も言われずともみんな、そこで足を止める。
湖の向こう側。
きっとこれ以上偉大な建物を見ることは一生ないだろうと思わせるほどの、あまりにも大きな城。
ホグワーツ城だ。
城の明かりは厳かでありながらも暖かく、湖に反射した姿はまるで新入生たちへの道を作っているかのように見える。
その光景は、この世のものとは思えないほど美しく幻想的であった。
1年生たちは、その湖をボートで渡るらしい。
Aはリリーやセブルスと3人で同じボートに乗った。
さぁ、
いよいよ ホグワーツだ。
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はじめ(プロフ) - マニ。さん» 応援ありがとうございます！あまり頻繁にはお返事できないかもしれませんが、それでもよろしければよろしくお願いします！ (1月31日 6時) (
レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - はじめさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます！💖 (1月21日 16時) (レス) id: c4b8377817 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - ケロッとさん» 応援ありがとうございます!!嬉しいです……!! (2019年11月22日 22時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
ケロッと - ハリポタ作品をみていたらこんなに素晴らしい作品を見つけてしまい手が止まりませんでした！本当に神作品です！頑張りすぎずに更新頑張ってください！応援してます (2019年11月22日 19時) (レス) id: 35751de350 (このIDを非表示/違反報告)
はじめ(プロフ) - さくらんぼ＆チェリー@サブさん» そう言っていただけて感激です…! 力の限り頑張ります!! (2019年11月19日 7時) (レス) id: ee6ba55d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はじめ | 作成日時：2019年11月10日 16時
