ただの部下、卒業します。＿Ryota.K

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藤｢どうした？｣





まずい、私…あんなこと言って…

入社初日にクビとかないよね？真面目に頑張ろうと思ったのに…こんなことある！？





??｢お前…｣

『は、はじめまして！！吉田Aです。
片寄…課長でしたよね！？よろしくお願いします！』

藤｢そうだな、片寄も自己紹介してくれ。｣

涼｢……課長の片寄涼太です。
入社、おめでとうございます。｣





危ない…このままじゃ部長にバラされちゃうかも！
それは何としてでも食い止めなきゃ…





藤｢では業務の説明に移ります。各々で質問とかもあると思うし、1人ずつに別れようか。｣

『あ、あの！』

藤｢はい。｣

『私片寄さんに聞きたいことあるので、片寄さんがいいのですが…！』

藤｢あぁ、構わないよ。
じゃあ片寄、吉田さんに業務を説明してくれ。｣

涼｢…はい。｣

『課長、ちょっといいですか〜？』





私は性悪野郎の腕を引っ張って、廊下に出た。
もちろん、口止めするため。





『先日は大変申し訳ありませんでした！』

涼｢こっちから願い下げ、じゃなかったか？｣

『本当にすみません、ついカッとなって…』

涼｢つい？クライアント相手にもあんなことされたら困るんだよ！｣

『反省してます。もう絶対しませんから！』

涼｢ふん、すぐ感情的になる女の言うことなど信じられるか。｣

『…っ。』

涼｢…｣





ダメダメ、反省してるって言ったばかりだし。
ここで怒ったらまた見下されるんだ。





涼｢本当に反省してるみたいだな。｣

『はい？』

涼｢試すようなことして悪かった。女はすぐ感情的になるなんて思ってないから安心しろ。｣

『…』

涼｢でもそれとこれとは別だ。
仕事ができないやつはいらない、それだけだ。
ここに残りたいなら謝罪じゃなく成果をあげろ。｣

『はい！』





意外といいやつ…なのかも？

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