検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:66,821 hit

36 ページ36

『…ぃた…い…』

涼「吉田?起きたのか?」

『課長?……の部屋…』





目が覚めると目の前に課長がいて、課長の部屋にいた。





涼「大丈夫か?」

『すみません!これ…課長のベットですよね?
というかなんでここに…』

涼「お前、貧血で倒れて…そのまま俺が連れて帰った。」

『え…』

涼「あ、安心しろ。ジャケットかけて運んだから血は見えなかったはずだ。」

『そうじゃなくて…またご迷惑を。』

涼「いいから寝とけ。消化しやすいもの作るから。」

『自分の部屋に戻ります。シーツ汚すと悪いし…』

涼「大人しく寝とけと言ってるだろ。
社会人にもなって、自分の体調もわからないのか。」

『…そんなこと……』

涼「……いや、すまない。部下の体調不良に気がつけなかった俺が悪かった。」

『課長…』

涼「でももっと俺を頼れ。具合が悪い時も働かせるほど鬼じゃないし、困った時は助けてやるから。」

『…ありがとうございます。
じゃあ、着替えて戻ってきていいですか?』

涼「あぁ。」





私は部屋に戻り、楽な格好に着替えて課長の部屋に戻った。課長の匂い、なんか落ち着く…





涼「ほら、おかゆと茶碗蒸し。」

『茶碗蒸しって作れるんですね…』

涼「冷めるぞ。」

『んっ!美味しいです!
やっぱり課長の料理は最高ですね…』

涼「お前…美味そうに食うよな。」

『そうですか?』

涼「顔色も少しずつ戻ってるし、良かった。
今日はゆっくり寝てていいからな。」

『…ありがとうございます。』





私は食事を終えて、ベッドに入った。





『そうだ。課長はどこで寝るんですか?
私のせいで仕事も残ってるだろうし…』

涼「また心配ばっかり。
今日はゆっくり寝ろと言ったろ?」

『…んん……本当に大丈夫ですか?』

涼「あぁ。おやすみ。」

『…おやすみなさい……』





課長がベッドに腰かけて、頭を撫でてくれた。

優しくて大きい手は、すごく温かくて心地良かった。

37→←35



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
124人がお気に入り
設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , ドS   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月17日 0時) (レス) id: fbc5b984b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - はい(*^-^*)分かりました(*^-^*) (2020年11月8日 1時) (レス) id: 87b8d1fdb4 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - りささん» ありがとうございます。2もよろしくお願いします! (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - mさん» ありがとうございます!嫌な女感が伝わっているようで良かったです(笑) (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月5日 1時) (レス) id: e5bc4cbbcb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いくら | 作成日時:2020年10月16日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。