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『なんか…お腹痛い?』





次の日、私は案の定お腹を壊した。
朝からトイレを行ったり来たりしている。





『気分悪いし、やっぱり薬飲んだ方がいいかな…』

??「吉田さん?どうしたの、気分悪い?」

『…はい?』





私が口を抑えて壁に寄りかかっていると、後ろから声をかけられた。

振り返ると、私より少し上くらいの男性が。

課長と同じくらい顔が整っているが、爽やかな課長とは反対に色気満載な顔立ち。





『え…と、どこかでお会いしましたっけ…?』

??「あぁ、申し遅れました。人事部の速水蓮です。
採用試験のとき電話をかけたんだけど…」

『あぁ!おばあさんの!』

速「おばあさん?」

『え?おばあさんから連絡があったんですよね?』





速水さんは、思い当たる節がないと言うように眉間にシワを寄せた。






速「あー…あれ、嘘です。」

『え!?ど、どういうことですか?』

速「実はちょうど私がお昼休憩にでてた時、救急車の音が聞こえて…」

『はぁ…』

速「人だかりの方に行くと、あなたがおばあさんを助けているところを見たというわけです。」

『じゃあ私が受かったのって…』

速「うん。私が社長におばあさんから連絡があったと、嘘をついたからですね。」

『そんなの反則じゃないですか!』





やっと会社にも慣れきたところだったのに…
私、このまま会社にいていいの?





速「そんなことないですよ。あなたの判断力と、的確かつ迅速な対応はきっと会社でも活きてる。」

『でも…』

速「それに、今さら自首されちゃったら嘘ついた私も危ないので…このことは内密にお願いします。」

『わかり…ました。』

速「ありがとう。」

『あの…』

速「ん?」

『嘘だったとはいえ、助けていただいたわけですから…お礼がしたいんですけど。』

速「それなら…食事に付き合ってくれない?」

『はい?』

速「さっきはあんなこと言ったけど、実際はこんな良い子がうちの会社にいてくれたら。と思って社長に掛け合ったんだよね。」

『なっ…!』

速「個人的に吉田さんのこと気になるし…週末とかどうかな?」

『予定は…ないですけど……』

速「じゃあ決まりだね。」





私たちは連絡先を交換して、食事の約束をした。

課長とは全然違って、紳士的。
なんか大事にされてる感じっていいな…

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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , ドS   
作品ジャンル:恋愛
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りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月17日 0時) (レス) id: fbc5b984b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - はい(*^-^*)分かりました(*^-^*) (2020年11月8日 1時) (レス) id: 87b8d1fdb4 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - りささん» ありがとうございます。2もよろしくお願いします! (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - mさん» ありがとうございます!嫌な女感が伝わっているようで良かったです(笑) (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月5日 1時) (レス) id: e5bc4cbbcb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくら | 作成日時:2020年10月16日 22時

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