23.涼太side ページ23
涼太side
運｢はい、ありがとうございました〜。｣
涼｢あぁ…最悪だ。｣
結局吉田の家に来てしまった。
明日が休みだとはいえ、夜中に人を背負って歩き回るのは体力的にきつい。
涼｢おい、ついたぞ。｣
『…うぅ…気持ち悪い…』
涼｢水飲め、ほら。｣
『…んっ……んぐっ…』
涼｢おい、こぼれまくってるじゃねーか…｣
水を注いだコップを渡すと、ふわふわしながらコップを傾けたせいで、吉田は盛大に水をこぼした。
涼｢ほら、ジャケット脱げ。
濡れたままだと風邪ひくだろ。｣
『んぅ…やだぁ…』
涼｢…っ…、自分でやれよ！｣
まだシャツには染みてないだろうと思ったが、中のシャツもしっかり濡れていて、若干下着が透けていた。
これ以上脱がすわけにはいかず、その辺にあったジャージを着せておいた。
『課長…？なんでここに…？』
涼｢お前を運んできたんだよ、じゃあ帰るから。｣
『課長〜、待ってください〜』
涼｢飲みすぎだ、離せ。｣
『嫌です、寂しいです〜』
涼｢あぁもう！わかったよ！
お前が寝るまでここにいてやるから！早く寝ろ！｣
『えっへへ…いいんですか…』
涼｢…俺だって疲れてんのに……｣
こいつには振り回されてばっかりだ。
でも他の奴と何かが違う。下心がないというか…
めんどくさいのに放っておけない、憎めない。
『課長？手貸してください。』
涼｢なんでだよ。｣
『ぃいいから！』
涼｢貸したら寝るんだな？｣
『はぁい。』
涼｢ほら。｣
俺は恐る恐る吉田の手の上に手を重ねた。
すると、吉田はきゅっと手を握り頬に当てた。
『課長の手、ひんやりしてます…』
涼｢外から帰ってきて冷えてんだよ。｣
『冷たくて…気持ちいぃ……ｽｩ＿ｽｩｰ』
涼｢そんなに握ってたら帰れねーじゃねぇか…｣
俺は握られた手をそのままにして、ベッドに寄りかかった。
こいつの手は温かい。
ぽかぽかして、俺まで眠ってしまいそうだ。
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りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月17日 0時) (
レス) id: fbc5b984b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - はい(*^-^*)分かりました(*^-^*) (2020年11月8日 1時) (レス) id: 87b8d1fdb4 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - りささん» ありがとうございます。2もよろしくお願いします！ (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - mさん» ありがとうございます！嫌な女感が伝わっているようで良かったです（笑） (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月5日 1時) (レス) id: e5bc4cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いくら | 作成日時：2020年10月16日 22時
