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『本当に帰っちゃうんですか…?』
涼「会社からそのままお前の家向かったせいで、疲れてんだ。」
『え、まだ帰ってなかったんですか?』
涼「お前の教育係のせいで自分の仕事が後回しになったんだよ!早く帰らせろ!」
『あぁ、すみません。』
涼「お前も早く寝ろ、明日も仕事だ。」
『はい…』
私は課長と別れ、IDカードを使って開発部に戻った。
会社にはシャワー室もあるし、今晩くらいは困ることはないだろう。
でも…なんか1人だとやっぱり怖い。
『はぁ…お腹すいたけど、朝必要最低限しか持たなかったから財布ないし…』
____プルルル_プルルル__プル_
『ん?課長?__もしもし。』
涼「焼きそば派か、カップヌードル派か。」
『なんの事ですか?焼きそばですけど。』
涼「切るぞ。」
『え、ちょっと!課長?……切れた。』
急に何なんですか。
もしかして夕飯抜きの私への当てつけ?
____ピッ__ガチャ___
『課長!忘れ物ですか?』
涼「なわけねーだろ。
飯買ってきてやったのに、いらないのか?」
『あ、さっきの…』
課長の手には水と焼きそばが入った袋が。
私の夕飯だったのか…
『えー、どうせならセブンのサラダチキンとかが良かったです〜』
涼「あ?」
『嘘です嘘です、いただきます。』
涼「じゃあ俺は帰るから。」
『やっぱり帰っちゃいますよね?』
涼「当たり前だろ、じゃあな。」
『あ、課長!』
涼「なんだよ!まだなんかあんのか?」
『ありがとうござ…ックシュン』
涼「…」
『っへへ、すみません。最近ちょっと寒いから…』
涼「これでも被って寝とけ。」
『でも課長、外冷えますよ?』
涼「すぐ帰れば平気だ。」
『…ありがとうございます。』
私は課長にジャケットを貰った。
まだあたたかくて、課長の体温を感じる。
『おやすみなさい。』
涼「あぁ。」
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りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月17日 0時) (レス) id: fbc5b984b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - はい(*^-^*)分かりました(*^-^*) (2020年11月8日 1時) (レス) id: 87b8d1fdb4 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - りささん» ありがとうございます。2もよろしくお願いします! (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - mさん» ありがとうございます!嫌な女感が伝わっているようで良かったです(笑) (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月5日 1時) (レス) id: e5bc4cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いくら | 作成日時:2020年10月16日 22時