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『お願い…出て…!』





私は玄関でしゃがみ込んだまま、課長に電話した。



____プルルル プルルル__プルル __




涼「……何だ。」

『か、課長…怖いです…』

涼「は?」

『助けてくださぃ…』

涼「だから何だ、状況を説明しろ。」

『泥棒が…入って…』

涼「泥棒?警察には言ったのか。」

『ま、まだです…』





私は涙目になりながら、震える声で言った。
どうせまた要領が悪いとか言われるんだ。





涼「…家どこだ。」

『……ぇ?』

涼「だから家の住所を言え、今すぐ行くから。」

『あ、えっと…』

涼「それとお前は家から出てろ、危ないだろ。」

『…はい。』





私は課長に家の住所を伝え、警察に連絡した。

まず警察が来て盗られたものはないか、とかいつ頃気づいたか、とか事情聴取を受けた。





警「どうやら窓から侵入したようですね…
鍵の部分が割られていましたので。」

『え?窓…?』

警「えぇ、どうかされましたか?」

『あ、いえ…』

警「最近この地域で多発しているので、同一犯の可能性が高いです。」

『そうなんですね…』





私の鍵のかけ忘れじゃなかった…





警「盗まれたものはないようですが、一応指紋や足跡がないかもう一度調べてみますので…今夜は外に泊まることとかできますかね?」

『え?家帰れないんですか?』

警「盗聴器やカメラなどが仕掛けられている可能性もなくはないので…」

『えぇ…』

涼「吉田…っ!」

『課長!』





やっと課長が到着した。
走ってきたようで、額に汗がにじんでいる。





警「では失礼しますね。」

『え、ちょ、ちょっと…!』

涼「おい、説明しろ。」

『あ、なんか…空き巣に入られたんですけど…
現場検証とかで今夜は部屋に入れないらしくて。』

涼「そうか。」

『…』

涼「…」

『…やっぱり私、交渉してきますね!』

涼「おい、待てよ。危ないだろ。」

『でも…私どこで寝ればいいんですか!』





え、ちょっと待って…///
これあれじゃん、うち来いよ。ってやつじゃん!!





涼「会社だ、会社がある。」

『…え?』

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設定タグ:GENERATIONS , 片寄涼太 , ドS   
作品ジャンル:恋愛
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りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月17日 0時) (レス) id: fbc5b984b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - はい(*^-^*)分かりました(*^-^*) (2020年11月8日 1時) (レス) id: 87b8d1fdb4 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - りささん» ありがとうございます。2もよろしくお願いします! (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - mさん» ありがとうございます!嫌な女感が伝わっているようで良かったです(笑) (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月5日 1時) (レス) id: e5bc4cbbcb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いくら | 作成日時:2020年10月16日 22時

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