1 ページ1
非常にまずいです。
今日は片寄ホールディングスの面接の日。
今まで就活を頑張ってきた中で、唯一面接までこぎつけた会社。
『大丈夫ですか!?』
「うぅ…苦しくてねぇ…」
『まずはそのベンチに!歩けますか?』
「ありがとう。」
余裕を持って家を出たあと、会社の近くのカフェで時間を潰し、そろそろかという時間になったので、会社に向かっていたのだが…
道で苦しそうにしているおばあさんを見つけてしまったのだ。
『座っててください。私お水でも買ってきますよ。』
お「でもその格好、就活生でしょう?」
『大丈夫ですよ、まだ時間ありますし。』
お「悪いねぇ…」
全然大丈夫じゃない…でも放っておくわけにもいかないし、悩むだけ無駄だよね。
私は近くのコンビニまで走って、お水と経口補水液のゼリーを買って戻った。
『おばあさん!?』
お「…っぅ…くるし…」
『きゅ、救急車…!』
戻るとおばあさんが真っ青な顔で倒れ、苦しそうに喉を抑えている。
私は慌てて救急車を呼び、おばあさんを日陰に運んで寝かせた。
『聞こえますか?』
お「…ぅう……」
『苦しそう…喉に何か詰まってるんじゃ…』
おばあさんの口を覗き込むと、わずかだが喉の奥に何かが引っかかっているのが見えた。
『大変!おばあさん、少し横を向けますか?』
お「うぅ…」
『呼吸も浅くなってる…』
私はおばあさんの体を横に向けて、詰まっているものを取ろうとした。
しかし奥に入っていて、なかなか取れない。
『おばあさん、軽く背中叩きますね。』
お「…っゲホッ…ゲホッ……」
『気道を確保しなきゃ…』
私はもう一度おばあさんを寝かせて、顎を軽く持ち上げて頭を後ろに反らせた。
荒くなっていた呼吸も落ち着いたようだ。
『もう大丈夫かな…?』
??「ねぇ、何かあったのかな?」
??「人倒れてるじゃん。」
??「えー、怖いねー。」
周りもざわつき始めて、恐怖心が大きくなってきた。
ただただ救急車が早く来て、おばあさんに何も無いことを祈るしかなかった。
_______ピーポーピーポー
124人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ - 続編楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月17日 0時) (レス) id: fbc5b984b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - はい(*^-^*)分かりました(*^-^*) (2020年11月8日 1時) (レス) id: 87b8d1fdb4 (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - りささん» ありがとうございます。2もよろしくお願いします! (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
いくら(プロフ) - mさん» ありがとうございます!嫌な女感が伝わっているようで良かったです(笑) (2020年11月7日 23時) (レス) id: 34d49d678f (このIDを非表示/違反報告)
りさ - 続き楽しみにしてます(*^-^*) (2020年11月5日 1時) (レス) id: e5bc4cbbcb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:いくら | 作成日時:2020年10月16日 22時