特殊刑事課所属、唯乃勇者。2

じゅんび▼ ページ20

「はーい、二つ目に関してはカニ自信あります」

「どうぞ力二くん」

「たぶんAは、えーデートか。メンド……これでいっか。といってジャージを着てくるに違いありません！！」

「流石にそれはバカにしすぎアル」

急遽参加したキャシー先輩が異を唱える。いやいや、キャシー先輩はわかってねぇわ。Aがどんなやつなのかを。

「あんまりAと接点無いだろゴリラ」

「ちょっとマヌ太郎殺してくるアル」

強制退場したマヌ太郎とキャシー先輩はおいといて、俺の意見に他の人達も賛否が分かれる。「まぁ、普段着ならおれと大差ないくらいかな」と、らだおの強力な証言が後押しして幻滅作戦は何もしなくても成功することが大方決まる。

「それくらいでどうこうする話じゃ無いでしょ」

「なんでれむセンパイは否定的？」

猫マンゴーが不思議そうに首を傾げる。縛られてるんだから否定的にもなるでしょ。と、頬を膨らませるれむ先輩。

「れむも何か作戦無いの？」

「……どっちのパターンにも共通するだろうけど子供同伴なら幻滅するんじゃね。一部の人は気にしないだろうけどギャングのボスには耐えられないでしょ」

と、提案したところで自分の失態に気が付いたらしいれむ先輩。「あ」と声を漏らすももう周りの大人達はその作戦に乗り気だ。

「よーし、じゃあ本番は任せたぞれむ！」

「れむ先輩、当日はAのことママって呼んであげてくださいね」

解散解散！と楽しそうに別れた警察一同。ウェスカー&Aのデートは明日。たぶん、子供作戦が上手く行けばヴァンちゃんとのデートの時も擦れる。……ちょっと準備してくっかな。


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次回、いつも通り後藤れむとアルフォート・ウェスカーが分裂しております。大丈夫な方のみどうぞ。

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