特殊刑事課所属、唯乃勇者。2

めんけあ▼ ページ17

『命田隊長、お忙しいところお電話すみません。牢屋で犯人倒れてるんで起こしに来ていただきたいです』

『ちょっと待っててくれ。今空いてるやつを向かわせる。……ちなみにももみは空いてないからな』

『えー、わかりました。犯人さんとお話して待ってます』

ももみ先生が良かったなぁ。と呟けば、お前が選ぶんかい。と犯人にツッコまれる。犯人さんはツボの放ったロケランの何度目かの犠牲者、ジョーカーさんだ。





今日は朝からルンルン気分で警察署内を歩き回ってたら馬ウアー王に命じられたのが。

「ジョーカー氏のメンケア？」

何やら当事者のつぼ浦は病院へ行ったらしく戻って来ても話がこじれることは目に見えてるのでせめて犯人の怒りだけでも静めてやろうとのはからいらしい。それなら王がやればいいじゃないですか。は、言いかけたが言わなかった。

「ジョーカー氏？」

「うわ特殊刑事課」

「うちのツボがなんかやらかしたみたいでスミマセン」

「あ、何だAちゃんか。話通じる特殊で安心」

話通じる特殊とかいうパワーワードをもらいつつ、救急隊への連絡もついた。とりあえずは病院から救急隊が来てジョーカーさんを治してもらって、つぼ浦先輩が合流するまで繋ぐのが私の仕事だ。終わったらレギオンあたりで暇潰そう。

「ジョーカー氏、今回は何しちゃったの？」

「普通にコンビニ強盗して帰る途中にお前の上司にロケラン撃ち込まれたんだよ！」

「ありゃー。それはひどいね、どんまい」

「ドンマイで済むか！」

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