特殊刑事課所属、唯乃勇者。2

【IRiS】と けいさつ　の ターン▼ ページ2

※注意。今回の一連のお話はその性質上女性があまり出てきません。すみません。てか、今更ですが私の作品あんまり女性出せません。すみません。仕様です。

________________________________________

「一番手、アドミゲスハン行きます」

「何その大喜利しそうな流れ」

猫先輩にしがみつくも、背後からアドミゲスさんに抱えるようにして持ち上げられ無理やり引き剥がされる。必死に伸ばした手を猫先輩は掴むこと無く、逆に「がんばれ〜」と手を振られる。

「いっつもお仕事頑張ってて偉いねー、よしよし」

頭を撫でられるも、全くときめかない。じゃない、むしろその言葉は心にダイレクトにぶっ刺さる。そんな私の心境を察したのか、力二が両手の中指を立てながらこちらに近付いて来て私の頭にポンと手をおいた。

「残念でしたァ！Aはいつも仕事してないのでそう言われると余計に胃を痛めますゥ」

唐突に始まったカニの「俺の方がコイツのことわかってますけど」マウント。キミが私の何を知っていると言うんだ。

「Aはいつもツンケンしてるけど、寂しい時とかほんっとに暇な時はﾘｷｼﾞｾﾝﾊﾟｲｼｭｷって甘えてくるんだぞ。クソ可愛いだろ！でも、照れ屋さんだから数秒後には拳が飛んでくる。そんなところも可愛いぞ。後今日のパンツの色は青」

「待てよ、確認しちゃっただろうが！何でパンツの色知ってんだよ！！」

「それはな……勘だ！！」

ドヤ顔で報告してくる力二先輩。いらねーよその報告フザケンナ。この人、私のこと口説くつもりあるのか！？

「ちなみに俺は口説くつもりは無いぜ、何故なら口説かなくてもAは俺に惚れているからな！」

誰かこの力二の暴走を止めてくれ、もはやヴァンダーマーさんが小動物みたいなくりくりお目々でこっちを見始めたぞ。やめてやれよこれ以上警察が警察を貶めるの。

「じゃあ、力二は脱落ってことで良いんだな。……それより大丈夫か、A。いきなり巻き込まれて災難だな」

いつの間にか気付いたらそっと側に寄り添っているドリー先輩。その手は私の腰にまわされていてさり気なく警察署に向かって誘導される。

「ちょ、ドリー先輩？」

慣れないことに顔が真っ赤になるが、振り払うのも失礼だし。ドリー先輩はきっと人質を解放するために悪戦苦闘した結果のコレだろうし、まぁ今回の人質は解放しない方が良いに決まってるけど。

けいさつ の ついげき▼→←とつぜん はじまる こちハン ▼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す