美味い ページ8
志麻side
志「じゃ、俺もいただきます…」
特に意味はないが一応声に出してから、目の前で甘く美味しそうな匂いを放っているパンケーキにフォークを刺し、口へと運ぶ。
志「っ…!!」
うっま!!待ってなにこれ!?言葉失ってもうたよ!?!?
『…ぉ、志麻くんやっと食べたかぁ〜w…………ぇ、志麻くん?』
Aさんが、不思議そうな、だが少し焦ったような顔でこちらを見てくる。
…また心配させてしまったか…?と考えながら答える
志「ん、!すみません、美味すぎて…w言葉が出てこなかったですw」
『あは、なるほどねwそっかぁ〜…俺ここのパンケーキって食べたこと無いな…』
志「え、そうなんすか!?」
『ふふ、うんw俺昔っからフレンチトーストすっごい好きでね…』
志「知らんかった……」
なんか、悲しいな……
当たり前やけど、俺が知らんAさんが居って。今まで知らんかったAさんを知れたんはすごい嬉しいんやけど………あーもうよく分からん!!
そんな複雑な感情が心の中で渦巻いている。
はぁ…止めよ。これ以上考えたって虚しいだけや。
そういう考えに至り、今は口に広がる美味しさだけに集中しようと思った。
『んー…ふふ、やっぱおいし…』
ただ、そうしようと意識しても前から聞こえる可愛くもありかっこよくもある声には惹かれてしまって。少しでも顔を上げれば見える顔に惹かれてしまって。
『ん、?志麻くん…?どうしたの?そんなじーっと…なんかついてる…?w』
無意識に見つめてしまっていたようだ。どうしようか。言い訳も何も考えているわけがない。だって無意識やもん!
志「ぁ、いや、えーっと…その〜…」
『…ん!分かった、志麻くんもフレンチトースト食べたいんでしょ』
志「え?」
『え?あれ、違った…?』
志「あー…いや!実はそうなんすよ…ははw」
『なーんだ、言ってくれればよかったのに……はい』
なんだこれは。何故俺の目の前にフォークに刺さったフレンチトーストがあるんや。
え、なに?食べろって?いやいやいやいやだめでしょ。そんなん間接キスやで!?(ここまで約2秒)
志「え、?えーっと…Aさん?これは……」
『ん?食べたいんじゃないの?』
食べろって言うことだったーまさかの間接キスー
んーー…もういいや!どうにでもなれ!!
俺は決心し、目の前のフレンチトーストを口に含む
志「んっ……!!」
『ははwさっきと同じ反応してるw美味しかった?』
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みつば - 白瀬冬也 / しらゆきくん@馬鹿同盟さん» うぇいうぇいしゆぅ() 俺に文才なんて皆無やが。てか俺うらつくでは関西弁なるんで、そこだけ。ありがとう!!がんばる!! (2022年2月1日 18時) (レス) id: 1997520eda (このIDを非表示/違反報告)
白瀬冬也 / しらゆきくん@馬鹿同盟(プロフ) - うぇいうぇいみつばぁ() お前やっぱ文才お化けだね() いっちゃん最初の登録者になれたぞ!! なんかとりあえず、うん、頑張れ!! (2022年2月1日 18時) (レス) id: ac518005f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みつば | 作成日時:2022年2月1日 17時