【ツイステ】冤罪は頭脳と少しの暴力で証明する【進○○○○】 (ページ31)

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30.疾走感ページ31

A目線

あの日階段から落ちた日を境に

私へのあたりが強くなっていった

庭を歩いていたら上から水をかけられたり

ユウちゃんがされてた

運動靴に画鋲が入っていたり

鞄にカッターナイフの刃が仕込まれていたり

しかも質が悪いのは

針や刃が錆びていたこと

下手したら破傷風になるかもしれないのに

…いやそれなら良い

教科書とか運動着が破られていたり

所持品がゴミ箱に捨てられているのは何？

物に罪はない

こんな扱いを受けてほしくて作ったんじゃないだろう

本当にあんまりだ

物を大切に出来ない奴は嫌い

それにその度にクロウリー学園長が

新しいものを用意しなければならない

本当に迷惑、お陰で使わない所持品は

全部自室

「お前もユウに同じようなことしたんじゃん

何被害者ぶってんだよ」

「そうだ、まだ謝らないとは

往生際が悪いぞ」

『…毎日懲りずに偉いね』

エース君、デュース君

貴方達はなんなの。

本人の代わりに仕返しをしてそれで満足なんだ

それは多分、ユウちゃんにとっては都合の良い人で

ただの自己満足だとおもうよ

「君が小エビちゃんをいじめてる雑魚ぉ？」

後ろから垂れ目の背の高い生徒が話しかけてくる

後には吊り目バージョンと

なんか眼鏡かけたタコみたい…な人が居る

この前の騒動からタコ怖い…

そんなことどうでも良くて、それより

さっき移動教室だったから

次の授業の教科書自室なんだけど

早く取りに行きたい

立ち止まってる暇は無いのに

『なんですか？話があるなら私についてきてください

急いでるんで走りながらお話しましょう』

あと7分

私は時間を確認すると窓を飛び出し

建物の屋根をつたいながら

鏡のある部屋が1番近いところまで

駆け抜ける

「なっ…！」

タコみたいな人が1番びっくりしてる

『ついてこれないなら

またあとにしてくださーーーーーーい！！！

ばっ、』

私は振り返って叫ぶ

バーカって言いそうになっちゃった

あと6分。急がなきゃ

皮肉にもこれのおかげで

体力は落ちることないなんだろうなぁ