忘れられない過去の話

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それから、僕は多分、こはくちゃんとモナカと上手くやっていけていたのだろう

上手くやっていけていたのだろう、って、なんでそんな投げやりな感じかと言うと

覚えてないから


次に、その二人のいざこざで覚えているのが僕の最後の親友の話だったと思う


夏、プール

プールは、最後に自由時間があって

僕は、一人で遊ぶことに決めた

なんとなく、両方めんどくさく感じていたから

だけど、こはくちゃんが声をかけに来てくれて

一緒に遊ぶことにして、手を引っ張られていたとき、

後ろからモナカに声をかけられた


「ねえ、流花ちゃん私と遊ぼうよ」

「え、でも、」

「私と流花ちゃんは親友でしょ？親友のお願い聞けないの？」


酷く低い声が突き刺さって歩けなくなった

そして、また、私を挟んで口論が始まった

最後は、確か


「もう流花ちゃんに決めてもらおう！？」

「いーよ！流花ちゃん、好きな方に行ってよ！！！！うちの方じゃなくていいから！」


なんでか、僕が怒られて

結局僕は、こはくちゃんの方に行った

それからと言うもののモナカが絡んでくることはなかったんだけど

ただ、僕は虐められた

新品の真っ白い靴に埃を詰められて使われてないゴミ箱に入れられてたり

靴箱の丁度手を突っ込んだら届くところくらいに画鋲を貼り付けられてたり

雑巾が無くなって、買ってきても無くなって、結局五枚無くなったり


別に、モナカ達がしたって証拠は無かったから

先生は怒ったりしなかったんだけど

でも、靴の件はモナカ達、クラスで一番強い女子軍団のせいだと思っている


あの時、こはくちゃんが必死に探してくれて

いろんな人に声までかけてくれた

男子にも、女子にも

「流花ちゃんの靴が無くなったあったら教えて」って

塾とか予定のなくて暇な人は校内中探してくれたりしてくれた

でも、その女子軍団だけは、こはくちゃんが

「流花ちゃんの」と言っただけで

「靴でしょ？あー、知らない知らない。ウチらなんも関係ないから、じゃね」

なんて言って、いなくなった


唖然としている僕の横で

こはくちゃんはただ悔しそうに

「絶対アイツらだよ...くそ、」なんていいながら靴を探してくれた

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