【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

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青々と広がる海を目の前に俺の腕の中で固まったAの頭を撫でる

かわええな...


『うみ...！』

zm「海やな」

『うみ！！！』

zm「おん。海や」

『わーっ！！！うみだ！！！』

zm「落ち着け」


テトラポットの上から見渡す海って綺麗やな

久々に来たけど、やっぱ、ここの海綺麗よなぁ

隣町の方に行くにつれて汚くなっとるのがアレやけど。


??「お？ゾムか？」

??「おお！ゾムやんけ！」

zm「あ、兄さん。シッマ。」


声をかけられ後ろを向くと釣竿を持った兄さんとシッマが居った。

兄さんが釣りしとるのはいつものことなんやけど、

シッマが釣りしとるなんか珍しいな


zm「シッマ釣り出来るん？」

kn「ん？おー、全然や！」

zm「よう胸張って言えたな」


誇らしげに全然できないなんて言うもんやから思わずツッコむ

それ誇らしげにしちゃあかんと思うで、


zm「それより、大先生は一緒ちゃうん？いっつも兄さんかシッマのとこ居るイメージあるんやけど」

kn「あー！大先生なぁ！」

ni「さっきまで居ったで。」

zm「あれ、そうなん？」

ni「煙草切れたから買うてくる言うて行ったんが5分前くらいやから、もうちょっとかかるんちゃう？」

zm「あー、煙草切れなぁ」


...煙草吸う奴の心理がわからへんからなんで買いに行くんかあんまわからへんねんけど、

まぁ、とりあえず生きるために必要やから買いに行くんやろな、

...ンなことは今はどうでもええわ。


『たばこってなんですうの？』

kn「！？」

ni「んっ、！？」


あっ。

...やらかしたわ、

首をちょっと後ろに向けて横目で二人を見とるだけやから

せっかくAの存在がバレてへんやったのに、

今ので完璧バレたわ


『...わたし、わるいことしちゃった、？』

zm「ん？あ、全然悪いことしてへんから大丈夫やで」


せやったわ。

コイツ、心ん中見えるんやったわ

忘れとった...


kn「なんや子供居るんけ！？」

zm「あっ、ぶないやろ！！！ちょっ、！！」


シッマ、子供に興味津々すぎやろ...

俺はテトラポットの上におるっちゅーのに、

飛びついてきたわ...

危な...

コンクリの上に戻るか


ni「へー、女の子やん」

kn「ちっこいなぁ！」

zm「...自己紹介し？」

『え、あ、！Aです、！』

ni「Aな。...んで？誰との子供なん？」


ストールを気にして手を伸ばすAに

自分のストールを外して渡す兄さんを見ながら俺はなんで返すべきかを考えた

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