【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

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zm「んで、最後にここがお風呂な。」


ゾムと広い家の中を沢山歩いて最後に着いた場所はお風呂

ちょうどお兄ちゃんたちが上がったから紹介ついでに一緒に入るんだって！

誰かとお風呂に入るのは、久しぶり

お母さんも、お父さんも、私とお風呂に入ってくれなかった

いつも、私はひとりぼっちで冷たいお風呂に入ってたの

私の前にお母さんがお父さんと一緒にお風呂に入ってた

あ、でもね、でもね、お父さんはお母さんが寝てる時とか居ない時に私と温かいお風呂に入ってくれてたの


zm「ばんざいできる？」

『ばんざい！』


考え事をしてたらゾムに声をかけられて意識をゾムに戻す

ばんざいをしたら、ゾムがお洋服を脱がしてくれる

時々体に触るゾムの手がくすぐったくて口から笑い声が漏れちゃう


zm(そういや、Aってなんであんな山奥に居ったんやろ)


なんであんなに山奥に...

ゾムの思ってることを読んで私は考える

今日は、お母さんもお父さんも私によくしてくれて、

みんなで山奥に行った

でも、行く前も行く途中もなんで山奥に行ってるのか教えてくれなかった


『...わかんない』

zm「あ...もしかして、見えた？」

『...んーん、！みえてない、！みえないの、！』


ダメだよ私！

心を読めることがわかんないようにしなきゃ...

って、もうバレちゃってるかな、

ゾムを見てみると、いつの前にか服を脱いで腰にタオルを巻いてた

...お父さんはしてなかったけど、どうしてゾムはタオル巻いてるんだろう、


zm「ん？どしたん？」

『あのね、えっと...どうして、こしに、たおるまいてるの、？わたしのおとぉさんはまいてなかったのに、』

zm「えっ、巻いてへんやったん！？」

『うん』

zm(どう言う父親やったんや！？)


ゾムの心の中に大きくそんな事が出てくる

どうやら、間違ってたのはゾムじゃなくてお父さんだったみたい


zm「あー、えっとな、俺は巻きたいから巻いとるんやで」

『そうなんだ！』

zm(なんか父親にされとったんちゃうか...？やっぱり喰い殺して正解やったな...)


少し怖い顔をしたゾムは私のことを優しく抱っこして、

お風呂の場の中に私を連れて入った

そういえばお父さんもこうやって抱っこしてお風呂に入ってくれてた

でも、なんだろう、私の体に自分の体が密着するみたいに抱きしめられてたのを覚えてる


zm「お湯かけるで？熱すぎたら言うてな？」


もう一回見えたゾムの顔は

会った時と変わらない優しい顔をしてた

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