【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

けがれてない ページ24

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うつさんと、兄さんと、シマさんと別れて今はお店に行ってるの！

なんかね、うつさんが、ずっと困惑してたから痺れを切らしたゾムが

私を抱っこしたまんま、パッて走り出しちゃったの

それで、さっきどこに行ってるのか聞いたらお店って言ってたの


zm(今日チーノがここら辺に居らへんってことは店手伝ってそうやな...)


さっきからゾム、キョロキョロしてたけど、

チーノさんって人を探してたんだね！

眼で心の中見たら、やっとわかった


zm「もうすぐつくで」

『あ、うん、！』


ゆっくりとゾムの腕の中から降ろされて

代わりにおててを繋いで歩き始める

ゾムとおててを繋いで歩くの、私好きなの

暖かいし、何よりね、落ち着くんだ

お父さんも、お母さんも、私のおてては一回も握ってくれなかった

叩いたことはあっても


ピタってゾムが突然止まった

それに合わせて私も止まる

目の前には綺麗なドア

ここが、お店、かな？


『ここが、おみせ？』

zm「おん。」

『...きれいだね』

zm「やな。」


ドアのノブに手をかけたまんま開けないゾムを見て疑問に思う

...ゾム、どうしてドアを開けないんだろう


zm(...オスマンはなんていうんやろかAのこと、面は良くてもエミさんみたいなこと思っとったらAが怖い思いするし...)

『ぞむ』

zm「んあ？」

『わたし、だいじょうぶだよ！つよいから、こわいのがまんできるよ！』


パタパタって足を鳴らしながら言ったら

ゾムは一瞬びっくりしたような顔をしたあと

ふはって笑ってくれた

よかった、ゾムの怖い顔治った、


zm「そーか、そーか、それなら安心やな」

『でしょ！』

zm「おん。安心や。...さ、寒いし早いこと中入ろな。」


ゆっくり、私の手を引いてお店に入るゾム

私はゾムに手を引かれるまんまお店の中に入った


明るくて、可愛くて、暖かいお店

からんからん、って音を聞いたのか奥から人が出てくる

その人は私を見てピタッと動きを止めた

...みんな、私を見ると一回動きやめるんだね、

なんでなんだろう、


??(子供...？女の子...？ゾムが？あのゾムが生きてる女の子を連れてきてる？いや、そんなことないめぅ...でも、いや、目の前に確かにいるめぅ...あれ、？)


困惑、してるのかな、？


zm「あー、オスマン、考え事しとるとこ悪いんやけど...A...この子に合う服、作ってくれへん？」


困惑してるのを見抜いたように、

ゾムは静かにそう言った

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