【d!】おいしくたべれる賞味期限。【zm】

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rb「んで？なんでそうなったんや」


顰めっ面をしながら俺の腕の中に収まるAを指差すロボロに苦笑いをする

なんでって言われても...


rb「...っはぁ...まぁ、これは買い取らせてもらうけど...」


これ。と呼ばれたものは

Aの家族から剥ぎ取ったアクセサリー類たち。

Aはそれを俺の腕の中から静かに眺めとる


rb「...ほんまに俺が買い取ってもええの？アンさんはそれでええんか？」


カウンターから出てきてAと目を合わせるロボロを見つめる

Aに聞いてもAが俺に聞くだけやろ...


『いいよ！』

zm「ええの？...って、俺が言えることちゃうけど」


ニコニコと笑うAに不信感を抱く

...なんで家族の遺品をこんなにニコニコとした笑顔で売れるんや？

もうちょっと躊躇っても可笑しないとおもうんやけど...


『おかあさんと、おとうさんはね、きたないにんげんだったから！きたないにんげんのものは、いらない！』

rb「！？」

zm「き、汚い、ニンゲン、？」


今日何度目かの汚いニンゲンというフレーズに思わず聞き返す

自分の親が汚いなんてよう言えたもんやな...

というか、自分の親が汚いんやったら誰が汚ないんや？


『こどもごろしなんだよ！』

rb「子供、殺し、？」


聞き返したのは俺ではなくロボロで

子供殺し...


『うん！わたしのね、おねぇちゃんと、おとうとを、ばこんっ！ってね、なぐって、ころしたの！』


無邪気に笑うAに恐怖を覚える

それより、Aの両親は、

Aの姉と弟を殴り殺した...

それだから、汚い...

...ん？じゃあ、俺はどうなるん？


zm「な、俺は？汚ないん？」

『ぞむはきたなくないよ！だって、きたないにんげんをたべてへらしたんだもん！』


さっきも聞いたフレーズ。

汚いニンゲンを食べて減らした。だから俺は汚くない。


rb「あ、えっと...じゃあ、とりあえず、これは、買い取らしてもらうな、？」


おどおどとしたロボロの声でハッとする

あかんあかん、

仮にも、ニンゲンを殺しとるっていう罪を忘れちゃいけんのや。

そうや、

コイツに流されて、汚くないなんて思っちゃあかん

いつか、償わないけへんのやから、


『ね、ぞむ！』


ふと顔を腕の中に落とすと、

可愛らしく笑うAと目があった

こんなに可愛らしく笑う子が怖いだなんてあるわけあるか


zm「なんや」

『ろぼろさんって、へんなひとだね！』


Aはたしかにそう言った

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