【d!】思い出ごと飼いましょう

▽ ページ13

ut視点


ni「まぁ、とりあえず、お前らはなんでここにおるん？サボりなら教室行けや」

ut「あ、ちゃうで兄さん、シャオちゃん、腕打って大きい痣が出来てん」

ni「うわ、まじやん...とりあえず、せやなぁ...氷あげたい、ところやけど...保健室のさっき無くなったし、一緒取り行くでシャオロン。」

ut「え、俺は！？」

ni「あー...Aを見ててくれ」

ut「え！？嘘やろ！？」

ni「じゃ」


え、無慈悲すぎへん？？？

校内中で不良って騒がれとる奴と2人っきりって、え？

俺、もしかして殺される？？？

と、とりあえず、座るか...？


ut「お、お隣、失礼しま〜す...」


...まじで寝とる？？？

え、机に突っ伏せて寝るん？？？

ベット行かへんの？？？

...ってか、顔良すぎへん？

今まで不良とか言われとってそうそう喋ってないし、顔も見らへんやったし、

避けてきとったけどさ？

...顔めっちゃええやん

そして胸が大きい！！！


『...あれ、？』

ut「ひっ、！？...あ、えっと、あ、あのっ、」

『...なに、？どうしたの、？』

ut「な、殴らんで、！」

『...殴る、？なんで？』

ut「...あれ？」


え、全然暴力振るってこんやん

ほんまに不良？


『...あー、君も私のこと不良って思ってる人か、』

ut「え、いやっ、」

『隠さなくていいよ...そう思われても仕方ないし』


ふいっと外を向いたかと思うと立ち上がる不良...えっと、確かAちゃん、？

...そう言えば、さっき兄さんも不良じゃないとか言うとったな


『言っとくけど、私、不良でもないし、人を殴ったこともないよ』

ut「あの...不良じゃないんなら、なんで、否定せんの、？」

『ヒートアップしちゃ困るでしょ』

ut「...たしかにせやけど...じゃあ、なんで、授業出てへんの？」

『...私さ、体が弱いから、偏頭痛とかしてさ、よく保健室に逃げてくるの、それをみんなはサボりだって勘違いしてるみたいだけど』


...そう言うことか...

え、じゃあ、今まで俺は勘違いで避けてきとったん？

すごい酷いことしとるやん俺


ut「あ、どこ行くん？」

『どこって...窓のそば。ここから見える景色綺麗なんだよ？君もおいでよ』


くるっと回ってこっちを向くAちゃんは光に照らされて淡く見えた


ut「天使...」

『え？天使？どこに？』

ut「あ、いや、なんもないで！俺も見る！」

『うん、おいで』


ふわりと香った優しい匂いにときめいた俺は

もう、この天使の虜になっとる

※ みかた / ht→←保健室の天使 / ut

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