【d!】思い出ごと飼いましょう

車椅子の眠り姫 / gr ページ1

【植物状態夢主】【同棲】【冬】

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軽い説明

2年前、結婚を控えていたAさんが信号無視した車に突っ込まれるという事故に遭う
その事故のせいで、Aさんは植物状態になってしまう。
親がいないAさんの側にずっといてあげたいグルッペンさんは、
自動呼吸装置という管いらずで、
自然な感じで喉に埋め込む感じのコンパクトな呼吸器を高額な手術費を払い手術で取り付け、
一緒の家で、家で出来る仕事をしながら、常に横に居てあげているという感じ

(説明が長い...そして、植物状態の事を完璧に全部知っている訳じゃないので現実とは違うところもあると思います)

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gr視点


パソコン作業を終わらせて、車椅子に座るAに目をやる

相変わらず、綺麗な顔だ、

心なしか、昨日より顔色がいい気までする、

Aの膝にはブランケット、部屋には暖房を入れている、

気温や湿度の差で急に体調が悪くなることがあるそうで、

これは、Aを連れて帰ってきた日からずっと気をつけていることだった、

近づいてよく、耳を澄ませてみると、可愛らしい寝息が聞こえる、

手術をするまでは、聞こえなかった、寝息が、聞こえる、

これがどんなに幸せなことなのか、

言葉にできないくらい、幸せなことなんだ、

ずっと閉じっぱなしの目は、今日も閉じられている、

口は少しだけ開いている、可愛らしいな、


『ふ、ふふっ...』


たまに、聞こえてくる声にも、もう慣れた、

柔らかい、笑い声、

...その声で、もう一度俺の名前を呼んでくれたら、どれほど幸せなことか、

...だめだ、俺は、これ以上、幸福を求めてはいけない、

Aが生きていて、俺の側に居てくれるだけで十分ではないか、

これ以上の幸せなんて、いらないんだ、


gr「ふぅ...もうそろそろ寝るか、」


背伸びをして、椅子から立つ、

ベットにAを移動させなければならないな、

暖房を切って、

元から時間設定をして暖房を入れていた寝室まで車椅子を押していく、

ふと、廊下の窓から外をみると雪が降っていた、

知らん間に、もう、Aがこうなってから2年の月日が経っていた、

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