男友達 ページ8
小島
「あっはっは!Aちゃんめっちゃオモロいわ」
『何言ってんの!小島くんこそその変顔ヤバい!』
正門
「Aちゃんってそんな性格なんやな?
俺もっとおしとやかなの想像しとったわ」
『服装のせいじゃない?
あ、小島くんも正門くんも別に呼び捨てでいいよ』
正門
「そう?じゃあAって呼ぶな?
俺のことも良規でええよ!」
小島
「俺も俺も!健でええ!」
講義が始まってから私達は驚くくらい打ち解けた。
良規も健も話しやすくて
女子高出身の私でも全然気にしないで話せた。
「Aちゃん」という呼び名は
誠也くんのことを思い出してしまうから
呼び捨てで呼んでもらうことにした。
こんなに面白い人達、誠也くん以外に居たんだ。
楽しく講義が終わり、
この後みんなでご飯を食べに行こう!という話になった。
………あいつもいるけど。
小島
「晶哉は何食べたい?」
晶哉
「なんでもええよ?こいつの隣の席じゃなければ」
そう言って汚いものを見るようにして
私のことを指差すこいつ。
晶哉というこの男はやはりいけ好かない。
いや、嫌いだ。
『私も何でもいいよ?ひょろっちい人が隣じゃなければ』
晶哉
「おい!今なんて言ったん……?」
小島
「あー!!はいはい!落ち着きや?2人とも!」
健になだめられてふんっとお互い顔を背ける。
ああもう、ほんと何なんだよこいつ。
「「『 かんぱーい! 』」」
乾杯と言ってもウーロン茶だけど。
あいつを抜かして私と健、良規の3人で
ご飯をつっつきながら高校時代の話や
今住んでる場所の話題で盛り上がる。
この2人と話していると楽しくって
お昼のことなんて忘れかけていた。
………はずだった。
店員
「いらっしゃいませー!」
『でね、その時に………って……え、』
正門
「うん…どうかしたん?A」
ウーロン茶を流し込もうとしていた手が止まる。
良規も健も不思議そうだ。
ドアを開けて入店してきたのは、
間違いなく誠也くんと絵里さんだった。
407人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか | 作成日時:2024年1月22日 1時