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恋の力 ページ4
その時の私は荒れに荒れて大変だったと母親に言われた。
今まで必死にやっていた勉強を放棄して
ずっと誠也くんの部屋に入り浸った。
最低でもあと5年は誠也くんと一緒の学校には行けないのだ。
それだったら勉強の時間を
誠也くんと一緒に居る時間にすればいい。
そんな私を見て両親は激怒したが、
誠也くんは一度も怒らなかった。
誠也
「ははっ笑また来たんか？」
そう言って部屋に招いてくれた。
誠也くんが男子校なら、と私は女子校に入学した。
そんなこともあってか誠也くんも私も
高校生までは一度も人とお付き合いをしたことが無かった。
だから私は誠也くんが私のことを待ってくれている…
そう感じていた。
誠也
「俺、A大を受けんねん」
だから実家から遠く離れているA大へ行くと言った
誠也くんに対してショックというものは無かった。
A大は共学だし、私の学力でも行ける偏差値だ。
恋の力、というものはすごいもので
2年間誠也くんがそばに居なくても…
遠くで一人暮らしをしていても…
「彼と一緒の大学へ行って、
誠也くんに告白をするんだ」
という目標を掲げて
私はひたすら勉強に打ち込んだ。
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作者名：もなか | 作成日時：2024年1月22日 1時
