15年 (ページ24)

今日:151 hit、昨日:300 hit、合計:115,033 hit

誠也くんを諦める！ページ24

晶哉 
「おい！お前いきなりドア開けんなって
何回言ったら分かんねん！あとアイス！垂れとるって！」 

 『ねえ決めたの私！』

晶哉
  「話聞けや！」       

『私、誠也くんを諦める！！』  

片手にはスマホ、もう片方には溶けて
今にも床に垂れてきそうなアイスを持って宣言する。 
すると晶哉はまた深いため息を溢した。   

晶哉 
「何もかもが突発的過ぎんねん！
何があったかちゃんと説明して？
あとアイスはそこの皿に置けよ？」    

晶哉の言われる通りに
用意された深めのお皿にアイスを置いてから話す。 

テレビを消して私の話を聴く辺り、
晶哉もやっぱり甘いなと思う。    

『晶哉に自分で考えろって言われてから考えてみた。
誠也くんに彼女がいるって知って
3か月以上経つのに私は何も変わらないでしょ。』 

　

晶哉 
「………まあ……そやな」     

晶哉が言ってくれた
時間が解決してくれることが一番良い方法なのはわかっている。 でも時間、というのは個人差があることも
この3か月で心苦しいほど感じた。

  大事な友達がこんなに長く私のことを助けてくれたんだ。
もう迷惑は掛けられない。 
そして私自身も、純粋に、誠也くんや絵里さんと関わりたい。
  こういう考えになれたことは大きな進歩だ。