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誠也side ページ5

誠也side

『お前かっこええやん』

健『誠也くん、起きとったんすか』

『俺がどんな気持ちでA諦めたんか考えろや！って佐野がお前に怒鳴ったあたりから』

健『まじすか笑』

『Aちゃんと晶哉とこじけんはなにか絡みあるんやろなって思っとったけど思った以上やったわ』

健『すんません』

小島は飲み終わったビールの缶やお菓子のゴミを片付け始める

『そんなんせんでええから泣けよ』

健『え』

『俺しかおらんし、もう我慢せんでええ』

小島は俺達の前でもあんまり涙を見せへん男や

でもさっきから若干涙を我慢しすぎて

震えとんねん

きっと俺がおると泣かへんやろな

末澤『俺トイレ行ってから片付けるから』

俺はリビングを出て扉を閉める

扉を閉めた瞬間

すすり泣く声が聞こえてきた

佐野の前では余裕そうに笑顔で見送っとったけど

ほんまは悔しいよな

お前は昔からAちゃんが好きやったんやな

小島とAぇgroupを組む前

ーーーーーー

健『誠也くん、女の子が喜ぶデートスポットってどこありますかね？』
　

末澤『お前もわかっとるやろ？女の子と遊びまくっとったくせに』

健『ホテルしか行ったことないんで』

末澤『ホテルでええやん』

健『はぁ、誠也くんに聞いた俺が間違ってましたわ』

末澤『お前失礼やろ笑笑』

健『そーゆー女の子ちゃうんですよ、俺本気なんで嫌われたくないんで喜んでもらえそうなスポット教えてくださいよ』

末澤『知らんけど動物園とか遊園地とか冬ならイルミネーションとかええんちゃう？』

健『なるほど』

俺のいうことをメモする小島

末澤『メモすることちゃうやろ笑かわええなお前』

健『バカにせんといてください』

ーーーーーー

俺も小島の恋が結ばれてほしかったけど

Aちゃんをおぶって戻ってくる佐野見たら諦めつくよな俺がお前の立場でもそうやと思うわ

俺は小島が泣き止むまでリビングの扉の外に座り込んどった