U R 3 (ページ3)

今日:24 hit、昨日:89 hit、合計:38,986 hit

・ページ3

わかるで小島くん

Aはそういう子やんな

健『それから休み時間によく屋上で集まって2人で話しとった…でもある日俺が先に屋上におってAを驚かす為に隠れとった時、Aが誰かと電話しとった。
その時に事務所の非公開練習生やって知った。やからそれを聞かんかったら俺もAがアイドル目指しとるって知らんかったと思うし、Aは俺だけに言ったんちゃうくて、偶然聞いてしまったから教えてくれただけなんよ』

俺はほんまに最悪やな

真実を聞けば聞くほど

ガキみたいに嫉妬して拗ねて

Aに八つ当たりしとったんに気づく

健『俺が高校卒業してからも会ってはないけどLINEでのやり取りはしとって、Aが高3のバレンタインの日に駅の改札前でしゃがみ込んで泣いとってん。そこで久しぶりに会った』

俺がAに振られた日やん

健『そう、そん時は気づかんかったけど多分Aが晶哉を振った日』

俺と別れた後偶然小島くんに会っとったんや

健『晶哉を好きな癖に振って、晶哉に冷たい言葉かけられるたびに裏で泣いたり酒に頼ったり、晶哉の夢見とるんか知らんけど寝ながら涙したり、晶哉と一緒でベットの隣に初日の出の写真飾っとったり…』

『そうなん…』

健『晶哉の誕生日に家まで送り届けた日、お前もAが好きなんやって気づいた途端焦った。
俺もAの側におりたいし、好きな子が近くでこんなに苦しんどるん見るんも辛いから俺の方が絶対幸せにできると思って付き合ったけど、あの日晶哉がAを走って探しに行ってA連れて戻ってきた時、Aが晶哉の肩を叩いて笑い合っとるん見て
やっぱり俺が入り込む隙なんてないんやって気付かされた
AがAらしくおれるんは晶哉なんやって』

『小島くん…』

健『Aも晶哉も不器用すぎんねん！もう俺らはデビューしてドームツアーもできるようになったんやで？Aが心配することは何もないし、はよ結ばれてくれんと俺が困るわ』

小島くんはそう言って俺に笑いかけるけど

目には涙を溜めとった