覚悟 (健side) ページ10
健side
今日Aに告白する気なんて
全くなかった
告白することで
俺とAの友達以上恋人未満な関係性が
壊れるのが怖かった
俺の計画では
Aに頻繁に会って
飯食って出掛けて
Aも俺が隣におらんと落ち着かんくらいになるまで
俺のことを好きになりかけとる段階で
告るつもりやった
でも
Aの初恋は高3で
Aが初恋の人に告白しよーとしてた日と
デビューが決まった日も高3の2月で
見た目は大人っぽいんに年下で生意気とか
元旦に初日の出見に行った時に
誠也くんと晶哉が
晶哉 『相変わらず綺麗やんな』
末澤 『佐野お前見たことあるん？』
晶哉 『高2の時に見にきましたね』
Aの初恋は晶哉で
俺が思ってた以上に
俺の入る隙なんて無いほど
Aと晶哉の絆が強すぎて
『俺の好きな子、Aやねん』
気づけばAへの隠しとった気持ちが止まらんくて
言い終わった頃にAの顔を見ると
目を大きく見開いてめちゃくちゃ困っとった
もう今までのような関係には戻れんな
覚悟を決めた瞬間やった
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作者名：もなか | 作成日時：2023年11月26日 20時
