U R 2 (ページ47)

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別れ　(健side) ページ47

『Aを幸せにできるんは俺やない』

A「そんなことない！何でそんなこと言うの？」

『Aが迷子になった時、晶哉が大雨の中傘さしてダッシュしてった後ろ姿見て敵わへんって思った。いつだってAのヒーローは晶哉なんやって』

A「健くんはスタッフさんの指示に従っただけだよ」

『でも晶哉のおかげでAは無事やった』

A「それは…」

Aもうええよ

これ以上引き止められたら甘えてまう

『Aが俺の側におってくれるんは好きやからやない、今までで一回もAは俺に好きって言ったことないんやで？気づいとった？

Aが辛い時に俺が側におったから晶哉と仲直りしたけど今更戻るのは違うって思っとるんやろ？健くんの側にいるって決めたんだからとか思っとるんやろ？そんなふうに思われとっても嬉しない』

Aは優しすぎる

晶哉の時は晶哉のデビューの為に振って

今度は俺が傷つかんように振れんのやな

俺がずるい男ならそれを利用してAの側におるけど

そんな男にはなりたない

『俺な、Aのことほんまに好きやしこんなに人好きになったん初めてやと思う。でも好きやからこそAにはちゃんと幸せになってほしいんよ？俺はAの友達でもあるしお兄ちゃんみたいな存在でもいたいから…やから…俺の言うこと受け入れてくれへん？別れて友達に戻ろうや』

気づいたら涙がでとる俺

そんな俺を見て

Aはポロポロと涙を流す

A「健くんはやっぱり優しすぎるよ」

泣かせるつもりはなかってん

ごめんなA

A 『健くんの言う通り、別れて友達に戻ろ』

『おう』

それからAの作ったケーキを食べても

涙と辛さで何の味もせんかった

片付けを手伝って帰る支度をする

A「気をつけて帰ってね」

『なんかあったら遠慮せずいつでも連絡しろよ？』

A 「ありがとう」

俺とAの恋人関係は

4ヶ月で終わりを告げた