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ヒーローのもとへ(健side) ページ46
『健くんたんじょうびおめでとう
生まれてきてくれてありがとう』
Aが作ってくれたケーキのメッセージを見た瞬間
俺は初めて好きになった女の子が
Aでよかったと心から思った
来るもの拒まず去るもの追わずな
女に全く興味なかった俺に
人を好きになる気持ちを教えてくれた奴
外見じゃなくて中身を見て
真正面から俺と接してくれたんは
Aやった
俺を変えたんは間違いなくAやった
やから
Aがこんな風に俺を想ってくれとるからこそ
俺の欲だけでAの幸せを奪うんはあかん
Aを本当に幸せにできるんは
Aが幸せになれるんは
俺やなくて晶哉しかおらん
俺じゃAのヒーローにはなれへん
Aを晶哉のところに送り出さなあかんって
思ったんや
A 「健くん？なんか言ってよ笑」
『A、俺ら別れよ』
A 「えっ…」
Aはただでさえ大きい目を見開いて固まって相当驚いとる
これでええんや
『友達に戻ろうや』
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作者名：もなか | 作成日時：2023年11月26日 20時
