U R 2 (ページ45)

今日:122 hit、昨日:48 hit、合計:36,929 hit

誕生日ケーキページ45

晶哉とお別れした大雨の日から

1ヶ月が経った

あの日以降私は新曲に向けての準備

健くんはコンサートの準備があって

なかなか会えていなかった

だからLINEや電話でしか連絡を取り合っていなかった

今日は久しぶりに健くんに会う日で

健くんの誕生日の日でもある

今日は夕方には仕事が終わるから

パーティメニューを作って私は健くんを待っていた

健くんは仕事終わって

19時頃に私の家に来てくれた

私はクラッカーを用意して玄関前でスタンバイする

健くんが入ってきた瞬間

「ハッピーバースデー！！！」

健『おお！笑ありがとなA』

健くんは少し驚いてたけど笑顔で私の頭を撫でた

「お仕事お疲れ様」

健『Aもおつかれ』

リビングに入った健くんはテーブルに並んだご馳走を見て

健『やばっ！まじでうまそうやんな？』

「腕ふるっちゃったよ笑」

健くんと向かい合って座っていただきますをする

健くんは目の前にあった照り焼きチキンを口に入れた瞬間

健『A！店出せるで？うますぎるわ』

「ありがとう」

次々にテーブルに並んだ食事を平らげていく健くんに笑ってしまう

「食べるのゆっくりでいいのに」

健『だってAの作ったケーキはよ見たいし、テーブル空かんとケーキ並べられへんやん』

優しいなぁ

健くんは

あっという間に健くんはテーブルに並べた食事を平らげた

「ケーキ食べれそう？」

健『当たり前やろ！食べるわ』

健くんと一緒に食べたご飯のお皿を洗って

飲み物を入れてケーキを食べる準備をする

「じゃあケーキ出すから健くんは目隠してて？」

健『は！なんで笑』

「サプライズの方が面白いじゃん」

健『何？怖いねんけど笑』

そう言いつつもちゃんと目を隠してくれる健くん

私は健くんの前にケーキを置いた

ケーキは本当に頑張って作ったんだよね

健くんが食べたいって言ったチョコレートケーキに

23歳になるから2と3のロウソクを立てて

チョコペンでメッセージを書いた

「いいよ！」

健くんは目をゆっくりと開けてケーキを見る

あれ？

私の予想は

健『なんなんこれ！Aが作ったんやろ？めちゃくちゃうまそうやんか！クオリティ高いて〜』

って笑いながら言ってくると思ってたのに

健くんは何も言葉を発さず

ただただケーキを見つめていた