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モヤモヤ　(健side) ページ44

グループの雑誌撮影で

集合時間の15分前に着くと

既に晶哉がおった

楽屋全体を見ると俺と晶哉しかおらんみたいや

晶哉『おはようございます』

『おはよ』

晶哉『小島くん』

『どしたん？』

晶哉『俺ちゃんとAとお別れしました…大雨のあの日Aの事探しに行った帰りにちゃんと気持ち伝えて』

晶哉から急にAの話をされたから動揺する俺

晶哉『今までの思い出も忘れて、これからAは小島くんの彼女さんで、Aは俺のことを小島くんの所属するグループのメンバーの1人…そんな関係性になろうって話になりました…やから俺、ホンマに心から小島くんとAのこと迎えれますわ』

俺が呆然と晶哉を見つめとると

晶哉『ホンマですって！俺は自分の思っとること全部Aに伝えたんで…後悔ないです。やからこれから俺、A以上に好きになれる子見つけなあかんから小島くんも見守っとってくださいね？』

晶哉は笑って俺を説得してきた

そこにまっさんと大晴が来て

正門『晶哉〜マネージャー呼んどったで？』

晶哉『え？なんすかね？』

晶哉はマネージャーを探しに楽屋を出て行った

晶哉がAを諦めてくれて

Aが晶哉の気持ちに答えんかったんやから

Aはこれからもずっと俺の彼女でおってくれて

そばにもおってくれる

俺のずっと願っとったことやんか

でも…

これでええんか？

誠也くんとペアの撮影が始まる

いつも通りのポーズ

いつも通りの表情をしとるんに

カメラマン『こじけん！もっと笑って！…笑顔引き攣っとるぞ？』

末澤『お前どないしたん？全く笑えてないやん』

Aと晶哉の関係に終止符が打たれたんになぜか心の底から喜べんくて

俺はずっと

モヤモヤした感情に埋め尽くされとった