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初恋は実らないページ41

ばか

今更遅いよ

晶哉『Aは小島くんの彼女やし、今更遅いんもわかっとるけど俺がAのこと嫌いって勘違いしてほしくなかったからどうしても伝えたかった

だからこの森を出てスタッフさん達のとこ戻ったらもうAには会わんし、Aのことも諦めて小島くんの彼女として迎える

やから、Aは小島くんの所属するグループのメンバーの1人として俺を見てほしい』

私も晶哉が好きだから

付き合おうよ？

私達はおんなじ気持ちだよ？

なんて

そう簡単に晶哉に言えるわけなかった

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健『夢なん？』

『めっちゃ嬉しいねんけど俺！必ずミアをが俺しか見えんよーにしてやるから！

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私が辛い時に側で支えてくれた健くんを

簡単に裏切れるはずなんてなかった

それはきっと

健くんの気持ちを

晶哉もわかってるから

こんな提案をしてきたのだろう

ねえ晶哉

やっぱり私達は結ばれない運命なんだね？

お互い想い合っているのに

初恋同士で好き同士なのに

初恋が実らないというジンクスは

本当なのかもしれない

私は晶哉の提案に同意した

「わかった」

私は晶哉の背中に乗った

晶哉『うわっA重いで？』

「晶哉がヒョロすぎんでしょ」

晶哉『カッチーン、はい俺キレましたーここで降ろしてやってもええんやで？』

「晶哉から言ってきたくせに…」

晶哉『何？聞こえへん』

「すいませんでした」

晶哉『それでええ』

「めんどくさ」

晶哉『はー？』

晶哉はおんぶをしたまま上下に動いて

降ろそうとフェイクをかけてくる

「あーもうごめんってば！」

晶哉『はははっ笑』

「高校の時から晶哉って生意気だよね」

晶哉『それって褒めとる？』

「ふふっ笑ばか」

高校生の頃を思い出す
　

今みたいに晶哉とくだらない会話してる時が

1番楽しかった

これで最後だから

最後くらい笑ってお別れできるように

晶哉から意地悪言ってきたことも全部気づいてる

今日で

今日で晶哉とはさよならするから

だからおねがい

今だけは

晶哉を好きでいさせて