U R 2 (ページ36)

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本当のヒーロー(健side) ページ36

そんな俺に真剣な表情をした晶哉が言った

晶哉『行かないんすか？』

『ん？』

晶哉『Aの事探しに』

『行きたいけど今はスタッフさんの指示待つしかないやろ』

晶哉『…なら俺が行きますわ』

晶哉は近くに置いてあったビニール傘を持って

ダッシュで大雨と雷が鳴る中

森の方へ走って行った

末澤『はっ！？佐野あいつどこ行ってん！』

スタッフ『佐野さん！行かないでください！佐野さん！！』

誠也くんやスタッフさんが叫んで呼び止めとるんにあいつは無視してAを探しに行った

　

自分の立場とかなんも気にせんと

Aを探しにいく晶哉の後ろ姿をひたすら眺めとった

Aの言うとおりやん

晶哉なら絶対Aを見つけるんやろな

やっぱりAのヒーローになるんは

俺やなくて

晶哉しかおらんねや

　

『晶哉には敵わんわ』

大晴『こじけん？どしたん？』

大晴の言葉をスルーして

俺は晶哉がおらんくなった道を

ひたすら眺めとった