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健side ページ35

健side

Aとモモさん以外が無事にゴールして

出演者同士で会話しながらドリンクを飲んでいる時

モモさんだけが走ってやってくる

モモ『Aまだ来てない？』

サナ『来てないけど…モモ、Aは？』

モモは表情が強張って焦り始めた

モモ『途中ではぐれちゃったから先に着いてるかと思って来たのに…大丈夫かなA』

サナ『入れ違いになると大変だから少しだけ待ってみよ？』

晶哉『小島くん！』

『おー！晶哉』

晶哉と誠也くんやん

その後ろからまっさんとリチャ君もきた

末澤『ほぼ同時ゴールやんな俺ら笑』

俺達がゆるーく会話しながらゴールすると

出演者の皆さんが少し焦っとった

サナさんとINIの皆さんが俺らに駆け寄って来て

サナ『Aぇgroupの皆さん！Aの事見たりしました？』

INI『Aちゃんのこと見ました？』

まっさん『いや、みてへんけど…』

首を左右に振るメンバーと

真顔の晶哉

健『見てへんけど…Aになんかあったんですか？』

俺の言葉を聞く余裕がないほど焦っとるサナさんとモモさんは2人で会話しとる

モモ『ねぇサナ、私Aの事探してくる』

サナ『電話したほうが早くない？』

モモ『繋がらないの』

サナ『えっ…』

そのタイミングで雨がポツリと地面に落ちた

正門『雨？』

一粒の雨を皮切りに

土砂降りが降り出す

スタッフ『一旦向こうの屋根がついたベンチに移動しましょう！』

屋根の下に移動した瞬間に大きな雷が鳴る

晶哉はモモを呼ぶ

晶哉『あの、Aはどこいったんすか？』

モモが答えようとした時

スタッフ『皆さんすみません！大雨警報と雷警報が出たみたいなので一旦ここで待機でお願いします。詳細分かり次第随時報告します。』

スタッフさんは防寒対策の為に出演者分のベンチコートとホットドリンクを配り出す

スタッフ『モモさん、Aさんに連絡とってもらってもいいですか？』

モモ『繋がらないんです…私探しに行って来ます』

スタッフ『皆さんはここで絶対に待機してて下さい！2次被害が出たら大変なので』

スタッフはダッシュで付近にいる上司に相談しにいく

モモ『焦りすぎて頼りにならないんだけどあの人』

Aが心配や

スタッフさんの指示を待つことしかできんことに

もどかしさを感じて無意識に爪を噛んでいた