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迷子ページ34

Aぇgroup、日向坂、INIと私達で

芸人さんが司会をするゴールデン番組の企画の一部であるペア肝試し大会に出演することが決まった

今もいつものように私の家で健くんと2人でご飯を食べていた

健『あのさ…なんもない！ごはんおかわりするな？』

「うん、好きなだけ食べて」

健くんは何も言ってこないけど

きっと晶哉と私が会うのが嫌なんだろう…

それから数日後

木々が生い茂る森の中で肝試しの撮影が始まった

決められたルートをたどって

お札を神社に返してお参りをするミッションである

出演者全員が撮影前に集まった時

3ヶ月ぶりに晶哉と顔を合わせた

一瞬目があったけどすぐに逸らされる

これでいい

晶哉のことは諦めて

私は健くんだけを見るって決めたから

それからは私も見ないようにしていた

それからスタッフさんにルートやミッションを説明される

スタッフ『それではペア決めのくじ引きをお願いします！』

　
4グループそれぞれでくじ引きをして

私はモモとペアになった

2人で1つカメラが与えられ、それを持って移動していく

日向坂さんから順番に出発して行き、最後に私達が出発した

初めはものすごく快晴だったけど、今は少し雲行きが怪しくなっている気がした

モモ『雨降らないといいね』

「私も今おんなじ事考えてた」

モモと一緒に回る中、なかなかお札がみつからなくて

モモ『見つかんないね』

「手分けして探す？」

モモ『それもありだけどはぐれたら怖くない？』

「スマホもあるし大丈夫だよきっと！このほうが早くゴールできそうだし」

モモ『じゃあそうしよっか』

私はモモと分かれて1人で探しているとキラキラの箱を見つける

今までフェイクでハズレの紙ばかりだったから

今度こそはお札であって欲しい

箱を開けると

ようやくお札が入っていた

「あった！！！」

お札を持って来た道を戻るけど

こんな道通ったっけ？

ぐるぐると走ってみるけど

見覚えのない道ばかり

私は森の中で

完全に迷子になってしまった

スマホを見るとさっきまで電波があったのに

圏外のマークが表示されている

「モモーーーー！！」

叫んでも返事がない

私は今どこにいるんだろう

ゴールの場所からかなり離れているのかな

怪しくなる雲行きと木々の生い茂る音に

私は絶望を感じた

怖い

モモの言うとおり2人で探してればよかったんだ

しばらくすると

大雨と雷が私を襲った