失恋 (晶哉side) ページ30
晶哉side
次の日
グループでの雑誌撮影の為、楽屋に着くと
まだ小島くんしか来てなかった
健 『晶哉、話ある』
『どしたんすか？』
健 『俺、Aと付き合った』
頭を金属バットで殴られた気分やった
俺の勘違いが
現実になってしまったんや
ショックやったけど
優しくて男らしい小島くんなら
必ずAを守ってくれるはずやんな
俺はめちゃくちゃショックやったけど
必死に笑顔を作って
『小島くんでよかったっすわ！俺のことは気にせんといてください！ってのは無理かもしれんけどもうAとは一切関わることないと思うんで！』
小島くんは真顔で俺の顔を見つめる
きっと小島くんにはバレとる
俺が無理して笑っとること
でもええわ
『大事にしてやって下さいよ！？今までみたいにヤリ捨てはやめてくださいよ？』
健 『もうそんなことせんわ！A以外の女とは縁切っとるし』
知っとる
小島くんが
Aしかみえてないって
この日は1日中
ケータリング食っても
何食べても味せんし
ちゃんと笑顔作っとるんに
撮影でもカメラマンの人に
体調悪い？って聞かれたし
家に帰っても
Aが誰かの彼女になるって実感が湧かんくて
涙もでぇへんかった
失恋したんや俺…
失恋した事実だけが残る
俺の初恋が
終わった日やった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もなか | 作成日時：2023年11月26日 20時
