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諦めた初恋ページ29

健くんの気持ちを知りながら

今日私はリコちゃんと晶哉の仲に嫉妬して

健くんが隣にいるのに

晶哉しか見てなくて…

優しい健くんに甘えてた

健くん

ごめんね

私は自ら健くんにキスをした

健くんみたいなキスじゃなくて

ほんとにフレンチキス

健くんはただでさえ大きい目を見開いて私を見る

健『A、今何したかわかっとるん？』

「うん、わかってる。私を健くんを好きになりたい」

健くんは真剣な表情で私を見つめる

「今日で晶哉のことは一切忘れる…すぐには難しいと思うけど…だから私を健くんの彼女にして下さい」

長い沈黙を破ったのは健くんだった

健『夢なん？』

そういって頭をかく

「夢じゃないよ」

健くんは涙を流して私を力強く抱きしめた

健『めっちゃ嬉しいねんけど俺！必ずAをが俺しか見えんよーにしてやるから！』

健くんは微笑んで私を見つめて

健『もっかいキスしてええ？』

静かに頷いた後

「あ！でもさっきの苦しいのはちょっと…」

健『Aもしかしてキスはじめてやった？』

恥ずかしくて俯くと

健くんはものすごく機嫌が良くなって

健『俺がはじめてなん？…ま…じか』

顔と耳を真っ赤にして

健『好きな子のファーストキスが自分ってこんなに嬉しいんやな』

無邪気に笑う健くんにこっちまで笑顔になった

私達はもう一度キスをして

美味しいご飯を食べて

それぞれ自宅までタクシーで帰宅した

晶哉

私もう疲れちゃったよ

晶哉のことで苦しむのはもうやめる

晶哉のこと好きでいるのも

やめる