U R 2 (ページ27)

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高3になって

Aぇgroupになった瞬間

俺は急に学校でモテ始めて

今までバレンタインチョコもAからしか貰ったことなかったんに

1クラス分のチョコをもらうほどにまでなって

高校の時からデビューした今でも

話したこともない共演者さんとかに

告白されたこともあったけど

必ずふと思い出すんは

Aやった

『俺とAの過ごした時間はたった2年間やけど
　誰にも超えられへん思い出があんねん。
　だからもしAに彼氏ができてもAに嫉妬するし
　恨むかもしれへんけど、Aになんかあったら俺は
　いち早く駆けつけるし守らなあかんって思う』

するとリコは笑った

リコ『ははっ』

なんで笑っとるんかわからんくて

？を浮かべて無言でリコを見つめる

リコ『やっぱり私Aさんには敵わないや！』

『え？』

リコ『今も昔もこんなに晶哉くんから愛されてるAさんが羨ましい！どんなにメイクの練習してもファッションの勉強してもだめかー』

無理して明るく振る舞おうとするリコ

『リコ…』

リコ『謝らないでね？こんなに真っ直ぐ振ってくれるの晶哉くんしかいないと思うし、こーゆーところも私は好きになったの』

タクシーが信号で止まった時

ご飯屋に向かっていた運転手さんにリコは伝える

リコ『運転手さん！新宿方面でお願いします』

『新宿？どゆこと？メシは？』

リコ『大好きだった人に振られてすぐ一緒にご飯食べれるほどメンタル強くないんですけど？』

『そやんな…ごめん』

リコ『あーもう！謝らないでってば！笑』

リコの自宅付近に到着するタクシー

リコ『明日からは後輩として仲良くしてね、晶哉くん』

『わかった、じゃぁなリコ』

リコはタクシーを降りて周りを確認してすぐに自宅に入って行った

若干目元が赤かったリコ

今頃泣いとるんやろうな

リコ

こんな俺を好きになってくれてありがとな

これから俺よりもっとお前のことを好きになってくれる奴が必ず現れると思うで

だから

はよ幸せになってくれよ