晶哉side ページ25
晶哉side
リコ 『ここの海鮮料理屋さんが今話題になってるから行ってみたい！』
特に何が食べたいって気分でもなかったから
『ええな』
そう言って店に向かうと
Aと小島くんがおった
最悪や
Aと一緒におる小島くんを実際見るんは初めてで
こーして見ると
Aも小島くんも目がぱっちりしとって
顔も整っとるから
美男美女って感じで
正直
小島くんとAはお似合いやった
健『晶哉やん！偶然やな？』
俺と目が合った時
小島くんの表情が一瞬歪んだ
そんな時
リコが移動するかと提案してくれた
『俺は全然ええけどリコはええん？』
俺とリコの会話を聞いてたAが多分気を遣って
場所を変えて酒が飲みたいって言い出した
健 『飲みすぎて酔っ払ったら今度こそチューするからな？』
は？
Aと酒飲んだことないから知らんけど
小島くんの話から
酒癖悪いってことはわかる
相変わらず隙ありまくりで無防備なAに
また腹が立った
この後きっとAはまた酒飲んで
酔っ払って…
小島くんはそんなA見てどうするん？
俺が小島くんをみると
真剣な表情で俺を見つめとった
そーゆーことか
小島くんは俺のことを牽制しとるんや
きっと俺が知るより前から
俺とAの昔の関係を
わかってんねや
なんも考えれんくなって
頭が真っ白になった俺に
リコ 『晶哉くん行こ』
リコが俺の手を引っ張って外へ出してくれた
リコがおらんかったら
俺はショックであの場所で立ち尽くしとったかもしれん
リコがおってよかったわ
店を出てエレベーターを待っとる時
リコ 『いいかげんAさんじゃなくて私を見てよ？』
リコを見ようと目線を下げた瞬間
リコにキスされた
今…何が起きた？
リコ 『アクロバット教室で晶哉くんのこと初めて見た時から好きだった』
初めて会ったんはテレビ局の渡り廊下やないん？
Aとするって決めとった俺のファーストキスは
いとも簡単にリコに奪われてしまった
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作者名：もなか | 作成日時：2023年11月26日 20時
