U R 2 (ページ16)

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嫉妬ページ16

テレビ局の廊下で

収録終わりの晶哉に遭遇する

「晶哉」

晶哉は立ち止まってくれるけど

私のことを一切見ようとしない

「デビューおめでとう」

晶哉と目が合う

「あの日…高校のバレンタインの日からデビューおめでとうって晶哉に直接言えると思ってた…

晶哉は絶対デビューできるって信じてたよ私」

晶哉は黙り込んだままで

何も返事はしてくれなかった

私は本当に晶哉に嫌われちゃったみたい

はやくこの場を去りたくて

「それだけ伝えたかった！忙しいのに引き止めてごめん」

晶哉の横を通り過ぎようとした時

晶哉『あの日以降、Aと連絡取れんくなって、

アクロバット教室も来んくなったけど

俺はAに会えるって思っとったよ

俺がデビューして東京行ってA見つけたるって思っとった…

でもこんな風に会いたなかった…

小島くんとはいつからつきあっとったん？』

「え？」

晶哉『2年前のクリスマスの日、丸の内で』

その日は健くんの妹の誕プレを買いに付き添った日だった気がする

晶哉『キスしとるん見たで』

「誰が？」

晶哉『とぼけんなや…Aと小島くん』

「健くんとキスはしたことないし

私の髪の毛にカナブンがついてたから

健くんがとってくれただけだよ？」

晶哉『健くんって呼び方…なんやねん』

リコ『あ！まさやくんだ！』

誰？

高校生の制服を着た可愛い女の子は

晶哉に飛びついた

晶哉『あん時のJKやん』

リコ『ちゃんと名前覚えてください！桜木リコです！』

この女の子は晶哉とどういう関係なんだろう

リコ『また会えて嬉しいです！運命ですかね？私達…』

その女の子と目があってしまった

リコ『TWICEのAさんですよね？』

「あ、はい」

リコ『可愛いですね！』

「ありがとうございます」

それだけやり取りをして

その女の子はすぐに晶哉のそばに行って

リコ『ねえ晶哉くん！私晶哉くんと2人でごはんいきたい！』

この子は晶哉のことが好きなの？

『この後一緒に俺とメシ行く？』

晶哉も満更でもないんだね

私に見せつけるように

私の顔を見ながらそう言った晶哉

リコ『ぜひ行かせてください！』

この子が羨ましい

自分の気持ちに素直なこの子が

私の方がこの子より前から晶哉を好きなのに

好きだよって

たった一言が言えない自分に

物凄く腹が立った