最強の恋敵 (晶哉side) ページ14
デビューが決まってからは
忙しいって言葉に表せれんほどの
怒涛の毎日を過ごした
今日もメンバー全員で雑誌撮影があって
俺は1番に撮影が終わって楽屋に戻る
次に終わるんは小島くんで
俺は今日なぜかテンションも高くて
小島くんが戻ってきたらおどかしたろーって
俺は小島くんが使っとる机の下に潜って
スタンバイしとった
椅子座った瞬間に足掴んだらおもろいやろーな
バラエティ番組のトークでも使えそーやな
そこに小島くんが楽屋に入ってくる
ワクワクすんな〜
すると小島くんは誰かに電話をかけ始めた
健 「もしもし？A」
A…？
健 「なにしとったん？自主練しとったんか」
小島くんのAを呼ぶ声がめちゃくちゃ甘い
他にAとおなじ名前の女の子はおるやろーし
俺の思うAのわけないんに
なぜか胸がざわついた
健 『そいえば、前のクリスマスの日にイルミ見たやんか？
そこで今月花火やるらしいねん！一緒にみよーや』
懐かしいな
俺が太郎とイルミネーション見に行ったとこやん
そこでAが男とキスしとったねんな
健 『そーやな、お互いデビューしとるから外はあかんな…なぁ？今俺Aの顔見たいから一瞬ビデオ通話しよや」
小島くんその人にベタ惚れやん
ビデオ通話になった瞬間
A 「健くんどこで電話してるの？笑」
…は？
健 『楽屋、俺今1人やから』
サナ 『A！ここの振り教えて』
A 「おっけー！…ごめん健くん自主練戻るね」
健 『Aの声聞けてよかったわ！じゃーな』
小島くんが
なんでAと電話しとるん？
蘇るクリスマスの日の
Aの隣におる男のシルエット
ははっ
そーゆーことやったん
なんでこんなに近くにおったんに
気づかへんかってんやろ
Aの彼氏は
小島くんやったんや
身長も俺とおんなじくらいで
顔も俺より全然かっこよくて
男らしくて
後輩想いで優しくて
めちゃくちゃおもろくて
何一つ
俺勝ち目ないやんけ
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作者名：もなか | 作成日時：2023年11月26日 20時
