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恋愛対象ページ11

健くんが

私を好き？

衝撃的だった

健くんは私のお兄ちゃんみたいな存在で

正直

一度も恋愛対象として見たことはなかった

もし今ここで

健くんのことを私が振ったら

もう今まで通り

ご飯食べたり話したりできないのかな？

なんて言えばいいかわかんなくて

黙り込んでいると

健『返事は急いでないしゆっくりでええ』

「え」

健『Aが晶哉を諦められへんのもわかるから』

「健くん…わかってたの？」

健くんは頭をかいて苦しそうに笑う

健『嫌でも気付いてまうで？Aが熱出した生放送の日、晶哉と話しとったやろ？

そん時に偶然見てもーて、Aが俺を見る目と晶哉を見る目で違ってん』

どーゆーこと？

「どう違うの？」

健『うまく説明できへんけど、好きな子の好きな人ってわかるもんやねん』

私は知らないうちに健くんのことをたくさん傷つけてたみたいだ

健『俺、Aのおかげで変われたんやで？』

「え？」

健『Aに出会う前は女なんてみんな一緒で

ジャニーズやからって近づいてきて

俺が見向きもせんくなったら悪口言って…

人に興味なかった俺にまっすぐな目で

話しかけてきたあの日から好きやった』

「健くん…」

健『Aがあの日イヤホン落としてくれたん

　今思えば感謝しとる』

「私こそ買ったばかりのイヤホンだったし

　健くんが拾ってくれたことがきっかけで

　健くんとも仲良くなれたし

　私の方こそ感謝してるよ」

健『今は晶哉を好きでおってもええ…

諦められへんのもわかっとる

　だから今まで通りでおってくれへん？

　俺のこと絶対好きにさせたるから

　チャンスくれへん？』