絶対にバレるな！ (ページ49)

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天然な正門？ページ49

"なかなか似合ってんな？   Aちゃん。"     

やっぱり…

   晶哉の言ってた人物は、正門だった。    

まだ1年の2学期なのに、もう3人にバレてしまった。

   バレたのがまだ親しくしてる人達にだからマシなのかもしれないけど、  これがもし仲良くもない人物にバレてたら確実に広まって即退学だろう。   

正門も晶哉と誠也同様に周りにバラすとは思えないけど、一応口止めしておかないと…。

 クラスがまたそれぞれ準備に取り掛かったのを見て、正門の腕を掴んだ。   

「ちょっと、いい？」

   正門の腕を引っ張って教室を出る。

    使われていない空き教室を見つけて、誰もいないことを確認して中に入った。

    正門「どしたん？凛」

   「このこと誰にも言わないでほしい」   

正門「このことって？何？」    

は？
  何って…   

「さっき言ってたじゃん！  "A"って」   

正門「え、ほんまにAちゃんなん！？」

   「…は！？」

    え、もしかしてバレてない！？  

じゃあさっきのは？   

正門「何？どゆこと？」   

「いや…何でもなかった。 似てるってことだよね、Aって人に」   

正門「そうそう。  Aちゃんのことはちょっとしか見てないから曖昧だけど確かに凛っぽい顔してたなーって」   

なんだ…  バレてないじゃん。   

忘れてたけどこいつ天然なんだった。     

ホッと胸を撫で下ろそうとした時、正門の口から思わぬ言葉が出てきた。

     正門「でも、女なんやろ？」

   「…え？」   

正門「あ、凛がAなんか！？」

   「違う！！」

   慌てて否定する私を見てフッと笑う彼。    

お願いだから気づかないで、、！

私のそんな願いは儚く散った。