絶対にバレるな！ (ページ43)

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アリかもしれんページ43

「ん…」   

あれ、私いつの間に寝てた…

    ゆっくり目を開けると、なんと視界に映ったのは空とドアップの正門の顔。

    「へっ！？」   

正門「Aおはよ」

   正門が横から私の顔を覗き込んでいた。

   慌てて正門を押し退けて起き上がる。

    「な、何してる、の？」   

正門「ん？キスしようとしとった」

   「…は！？」   

正門の発言に思わず目を見開く。

    正門「寝顔が可愛かったからつい…  あかんかった？」

   「だ、ダメに決まってんだろ！」   

正門「誠也くんはいいのに？」

   「それはっ…」

    図書室での出来事を思い出す。

   何も言えずにいると、正門が近づいてきた。

    正門「俺、男に興味ないけど…   お前なら男でもアリかもしれん」   

「え…？」

     次の瞬間、正門の顔が更に近づき、  唇が重なった。

    突然の出来事に身体が固まってしまう。

   突然のことで、正門からのキスを避けることができなかった。   

正門「…アリやな」

   正門はそう呟くと、再び顔を近づける。

    「やっ…」   

私はそれを避けるように顔を背けた。   

そして慌てて立ち上がる。    

正門「…ふふっ、顔真っ赤やで？」

   「っ…バカじゃないのっ…！」

   背を向けてそのまま屋上を出た。     

あのままいたらバレそうな気がしてならなかった。

   バレてない、よね…？    

正門は一体何を考えてんだろう。