answer ページ33
誠也「なあ？どーゆーこと？」
誠也は真剣な表情で私に問いかける。
「これは、その…女装？」
もうバレてるはずなのに、痛い嘘をついてしまう。
誠也「は？
じゃあ何やねんその胸の膨らみは」
部屋着にノーブラ。
完璧終わった。
誠也がじりじりと迫ってくるから、
私は何も言い返せず後退る。
壁に背中が当たると、誠也は壁に手を付いて逃げ道を塞いだ。
怖い顔で見下ろされる。
誠也「正直に言えよ」
「…違う」
誠也「何が？」
「女じゃない…」
声を振り絞って言うと、誠也はフッと笑う。
誠也「なら脱げや」
「は…？」
誠也「男なら脱げるよな？」
勝ち誇ったかのような表情をする誠也。
私は涙を堪えながらキッと睨み付けた。
誠也「何なんその顔。
誘っとるん？」
グッと顔を近づけてくる。
「っ…離れろよっ」
必死に押し返そうとしても、意外にも誠也の身体はびくともしない。
いくら小さくてもやっぱり男には敵わなかった。
誠也はそんな私を嘲笑うと、離れて背を向ける。
誠也「…お前は俺らのこと騙してたってことやんな？」
「そ、そんなんじゃない！！」
誠也「他の奴らは？このこと知っとるん？」
「……晶哉は、知ってるよ」
誠也「……。」
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作者名：もなか | 作成日時：2024年2月22日 23時
