絶対にバレるな！ (ページ31)

今日:578 hit、昨日:214 hit、合計:97,126 hit

誠也side ページ31

誠也side    

いつの間にか花火も終わって、解散して1人で帰っとる途中。

   俺はまたあの2人を見かけて、帰り道も同じ方向なんか知らんけど、 俺は自然と2人の後ろを歩く形になった。    

気付かれるんは嫌でなるべく距離をとって歩いた。     

しばらく歩くと、2人はあるアパートの前で立ち止まる。

そして   慌てて電柱の後ろに身を潜める。 

俺が隠れる必要なんて1ミリもないけどなぜか咄嗟に隠れてしまった。     

確かあのアパートって……。

凛の家だった気がすんねんけど…。        

晶哉が彼女の頭を撫でてから去って行く。   

そして、彼女がアパートに入ってしばらくすると、アパートの一室の明かりが付いた。

     誠也「は…？」   

明かりが付いたのは、なんと凛の部屋だった。

    どういうことなん？   

凛と、何か関係でもあるん？

     顔がそっくりな2人。   

兄弟か？  

いや、でも凛には兄が1人しかいないはず。    

そういえばAちゃんは凛と背の高さも体型もめちゃくちゃ似てた。   

思い出してみると、声も。     

まさか……      凛とAちゃんは、同一人物？     

なわけ、ないよな……

      でも。   少し考えて、歩き出す。   

このまま帰るわけにはいかない。     

向かった先は、凛のアパート。