危機一髪 ページ4
ー更に30分後。
正門「腹減ったなぁ〜。こじけんの母ちゃんが作ったエビフライ食べたいわ」
誠也「ええな！」
晶哉「俺も食いたい！」
もう私以外誰も勉強なんてしてない。
まだ聞きたいところたくさんあるのに、気づけば正門も向こう側に行ってしまった。
仕方なく教科書を閉じて、スマホを弄ろうと手に取る。
…ん？
ふと違和感を感じて寝室の方を見ると、ドアが開いていた。
そして健がいない。
まさか…！！
急いで寝室に入ると、私のブラジャーを手にキョトンとしてる健が。
「ちょ…！！！」
慌ててそれを取り上げて自分の服の中に隠す。
なんでよりによって下着だけしまい忘れてんだよ自分！！
健「……それ凛のなん？」
驚いた顔で私を見る健。
「いや、これは、その…か、彼女の！」
健「はっ！？彼女おったん？お前」
「しっ！！」
声が大きい健の口を手で塞ぐ。
「お願いだから、それ以上聞くな！あと
他の奴らにも絶対言うな…！」
怖い顔でそう言うと、健はコクコクと頷いた。
健から離れて下着を布団の中に突っ込んで、健の手を引いてそっと寝室を出る。
他の5人は相変わらず喋ってて、私達には気づいてないようだった。
下着のことはなんとかごまかせたし。
よかった……
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作者名：もなか | 作成日時：2024年2月22日 23時
