絶対にバレるな！ (ページ30)

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誠也side ページ30

誠也side

     「俺、Aちゃんのこと好きなんよ」

   「え、」    

「どう？」

    「…ごめんなさい。」

     俺はこの時、人生で初めてフラれた。

   しかも、初めて本気で恋した人に。    

まだ会ったばっかなんになんでこんなハマったんやろか。   

それは自分でもよーわからへん。

    最初に興味持ったんは、凛にそっくりだったから。     
でも気づけば本気で好きになってしまった。     

そして俺の知らんところで、   あの合コンからAちゃんと晶哉は急接近した。

    そして、今。    

「ごめんね、勝手にどっか行っちゃって…」    

晶哉「……ホンマに心配したわ…あと、買いすぎやし笑」

    「晶哉と分けようと思ったの！」

    なんかめっちゃ仲ええやん？   

ほんまにただの友達なん？    

側から見たらカップルなんやけど？

    カップルにしか見えへんで？

     おい、晶哉。   

お前、俺がAちゃんのこと気になっとること知ってんねんな？     

横取りは許さんで？

     Aちゃんと晶哉が去った後、一緒に来とった3人に心配されたけど俺は無理矢理笑って話を逸らした。

    脳裏には2人の仲良ええ姿だけが焼き付いて離れなかった。