絶対にバレるな！ (ページ18)

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美里からのお願いページ18

帰りのHRにて。

   櫻井「えーもうすぐ夏休みが始まりますが…」   

もうすぐ夏休みだから、 しばらくは男装しなくて済む。

      それから何事もなく1週間が過ぎ、高校生活最初の夏休みが始まった。

    家でゴロゴロ過ごしていると、スマホの着信が鳴った。

   「もしもし？美里？」

  "「Aちょっとお願いがある！」"  

「何、どしたの？」

   "「今日夕方から合コンあるんだけど、Aも来て欲しい！」"   

「えー、やだよー！」

   "「人数足りないの！お願いっ！ 今度タピオカミルクティー奢るから！」"   

「…わかったよ」

  "「ありがとうー！ じゃあ今日の夕方5時に駅前集合ね！  あ、とびっきり女の子の格好してきてね！」"   

「う、うん。わかった」

    合コンか～。

   美里の頼みなら仕方ない。   

人数合わせなだけだし！   

テキトーに乗り過ごそう。

     …とか思いつつ、イケメンくんに出会えないかと少し期待しながらとびっきりオシャレした。   

普段は男装して男子校に通ってるけど、中身は普通の女の子。    

合コンに興味ないわけではない。   

行ったとしても、男子校に通っている以上、彼氏作るとかはまだ出来ないけど…。 

それでもバッチリメイクをして、 ロングカールのウィッグを被って、  久々にミニスカートなんて履いてみたり。

    好きな格好できるのってこんなに楽しかったっけ？

    「…やば！」   

集合時間が迫ってきて、私は慌てて家を出た。      

だけど、  合コンに参加して後悔することになるのを、この時の私には知る由もなかった。     