絶対にバレるな！ (ページ16)

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りんごのようにページ16

リレーの結果。   

なんとうちのクラスは1位を獲った。

    晶哉がゴール目前で一気に2人追い越したのだ。

   「やったー！！」

  隣にいる正門とハイタッチ。   

そして、走り終えた晶哉がクラスメイト達とハイタッチしながら戻ってくる。    

「晶哉！」   

私もハイタッチしようと、正門から離れて歩き出す。

    この時の私は感激のあまり、左足を怪我していたことなんてすっかり忘れていた。    

「痛っ！！」   

足首に激痛が走って、転びそうになる。   

正門「危ない！！」

   後ろから聞こえた正門の声。   

そして視界に見えたのは、晶哉が慌てて走りながら私に手を伸ばす姿だった。

    私はそのまま晶哉の胸に飛び込んで。   抱きしめられる形で受け止められた。

     リチャ「おおー、晶哉すげぇな」

   健「ナイスキャッチ晶哉！」

    何故か周りから歓声が湧き上がる。

    顔を上げると、至近距離で晶哉と目が合った。   

その瞬間、顔がボッと熱くなるのを感じた。

    慌てて離れてまたふらつく身体を今度は後ろにいた正門に支えられる。

   正門「凛、大丈夫なん？」   

「ご、ごめんっ、大丈夫」   

りんごのように赤くなってしまったであろう顔を伏せながら、再び正門の肩を借りた。

     私、なんでこんなにドキドキしてるんだろう。