絶対にバレるな！ (ページ14)

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確信(晶哉side) ページ14

晶哉side    

体育祭の練習期間が始まってから、違和感があった。

   自分が出る種目はリレーと二人三脚。    

違和感を感じ始めたのは、二人三脚の練習の時。   

ペアは凛と。

   俺は背が高めで逆に凛は結構低めだから、上手く走れるか心配で、同じ心配をしていたのか、少し嫌そうな凛。  

更には、肩を組みたくないとまで言われる始末。   

俺とペア組むのが嫌なんかと思ってた。    

だけど、肩を引き寄せた時、   思ってた以上に華奢で、柔らかい感触に驚いた。   

まさか……な？笑  

ここは男子校やし、女なんておる訳ない！

   その時はそう言い聞かせた。      

その後も違和感を感じながら練習を重ね、いよいよ本番。    

息を合わせて走って、ゴールが近づいてきたその時。

   凛が躓いた。    

転びそうになる凛を咄嗟に手を伸ばして支えた時、触れた胸の感触。   

何か巻いとるんか知らんけど、俺には伝わってしまった。     

微かな胸の膨らみが。      

二人三脚が終わって、歩けなさそうな凛を抱き抱えて保健室に向かう。

   触れてる部分から伝わってくる女性特有の柔らかさ。

    ふと、ある出来事を思い出した。

 誠也くんが言っていた凛似の女の子…。

誠也くんがその話をしていた時の凛の複雑な表情を、俺は見逃さんかった。    

そして今、こう思った。

        凛はきっと…。

"女"やって。